【台風10号】島原半島付近「場合によっては土石流や土砂災害の可能性も」気象予報士に聞く《長崎》
非常に強い台風10号の影響により、九州北部では今後、線状降水帯が発生するおそれがあります。
注意点や対策について、気象予報士に聞きました。
(ウェザーニューズ気象予報士 上島 光雄さん)
「ウェザーニューズの予想によると、28日夜から土曜日にかけて、3日間で400ミリから500ミリ、特に県の南部を中心に降る。土砂災害、川の増水のリスクが高まる状況」
今回の台風の動きが遅いことから、雨が同じ場所で長時間降り続くおそれがあり、警戒が必要と話します。
(ウェザーニューズ気象予報士 上島 光雄さん)
「特に山がちな島原半島付近では、がけ崩れ程度ではなく、場合によっては土石流や、少し大きめの土砂災害の可能性がある。
台風の速度が遅いので、同じ場所に雨雲がかかり続ける可能性が高くなっている。
川のそば、周辺に住む人、周辺より土地の低いところに住む人は冠水、浸水のリスクが高まってくる。
川が氾濫しなくても、内水氾濫といって、市街地が水につかるような状況もある。
長崎市内も含めて浸水、冠水の注意をしてほしい」
避難などの準備を早めに進め身を守る行動をとってほしいと呼びかけます。
(ウェザーニューズ気象予報 上島 光雄さん)
「風が強まり始めると対策が間に合わない。少なくとも29日の朝くらいまでには、飛ばされやすいものはしまう。
雨に関しては浸水しやすい場所があるので、そういう場所に住む人は “土のう” の準備も進めてほしい。
雨風が強まると、外に出ることが危険な状況になることが想定される。
外への避難より、自宅の中で高いところ、2階建ての住宅なら2階部分。がけに近いところであれば、がけから離れて過ごすことが重要。
今回の台風は急に雨風が強まるおそれがある。まだ大丈夫だからと言って油断なく、今のうちにできる対策は進めてほしい」