「台風10号」特徴と今後の備えは?気象予報士が解説 “雨” やそれに伴う災害へ警戒が必要《長崎》
ゆっくりと北上を続ける台風10号。遠ざかった後も北部を中心に、”雨” に注意が必要だということです。
今回の台風の特徴と、今後の備えを気象予報士に聞きました。
(ウェザーニューズ 上島 光雄 気象予報士)
「現在、日本の東側に太平洋高気圧があって、北西側にも別の高気圧が存在している。
そのため東西の高気圧に阻まれるような形になって、台風が行く手を阻まれている状況」
県内の一部を暴風域に巻き込みながら、ゆっくりと北上を続ける台風10号。
30日の夕方には九州を抜けて四国方面へ向かう見込みで、台風が遠ざかるにつれて風は少しずつ弱まっていくとみられますが…。
(ウェザーニューズ 上島 光雄 気象予報士)
「雨雲が引き続きかかりやすい状況が続く。特に台風が離れていっても台風から回り込んでくる風、雨雲が日本海から県内の北部に入ってくる。
北部中心に雨量も多くなる。土砂災害、大きな川で増水したり、中小河川だと少し氾濫の可能性もあるので厳重警戒が必要」
ウェザーニューズの上島気象予報士は、北部を中心に雨雲がかかりやすい状況が続くとして、30日いっぱい、降り続く雨やそれに伴う災害への警戒が必要だと話します。
例年、県内には3個~4個の台風が接近していて今年は今回が2個目。
台風シーズン、普段からの意識を高めておくことが重要だとしています。
(ウェザーニューズ 上島 光雄 気象予報士)
「7月までは台風が非常に少なかったが、9月10月と台風シーズン。今後も、台風接近が見込まれる状況もあると思うので、備えをしっかり。
県内でも “浸水しやすい場所” があると思う。
台風の接近が見込まれる時には、事前にハザードマップをみて自宅のリスクをしっかり確認してほしい」