鳥取砂丘で走行試験 月面探査用タイヤを大手タイヤメーカー・ブリヂストンが開発 説明会に宇宙産業に取り組む鳥取県などが出席
5月30日鳥取市では、月面探査のために開発されたタイヤの説明会が行われ、宇宙産業に取り組む鳥取県と、タイヤを開発した大手メーカー・ブリヂストンの担当者などが出席しました。
ブリヂストン担当者
「安心安全とそして、ダントツの走行性能を提供していくということを目指しています」
過去に月面探査車用のタイヤを開発し、鳥取砂丘にある月面実証フィールド「ルナテラス」で走行試験などを行っていたブリヂストン。今回は月面の過酷な環境に適応するため、すべて金属だけで構成するなどし、より耐久性と走行性に優れたものが出来上がったということです。
説明会の後には、ルナテラスで走行試験の様子が披露されました。月面の性質が砂に似ていることから月面探査などの実証実験が行われている鳥取砂丘。開発したブリヂストンの担当者も、この広大なフィールドでの走行試験に大きな意義を感じているといいます。
ブリヂストン 弓井慶太 タイヤ研究第一部長
「今後は月を目指していくので、月の環境にあったようなタイヤ、より耐久性、走破性を高めていくこと、その一点に尽きるかなと思っています。探査車のミッションを足元から支える、そういうところを目指して今後も開発を進めていきたいと思っています」
ブリヂストンでは、今後も月面での実用に向け、ルナテラスでの走行試験を重ねていく予定だということです。