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米子市の企画展で戦前の写真70点を展示 今はない米子城の天守など明治時代から昭和初期の暮らしを感じる写真も 鳥取県米子市

2025年1月23日 16:30
米子市の企画展で戦前の写真70点を展示 今はない米子城の天守など明治時代から昭和初期の暮らしを感じる写真も 鳥取県米子市

明治時代から昭和初期にかけて、鳥取県米子市を撮影した戦前の貴重な写真が近く公開されることになりました。

今は姿がなく見られない米子城・天守。明治時代に撮影された鮮明な写真が残されていました。

米子市立山陰歴史館 佐伯純也 調整官
「米子のシンボルである米子城の天守が鮮明に写っている。ここが大変意義があると思います」

明治時代から昭和初期の米子市の写真を展示する企画展が、1月26日から米子市立山陰歴史館で開かれます。企画展の写真は、ガラスを使って専用のカメラで撮影された写真、「ガラス乾板」を複写してパネル化したものです。

撮影していたのは、米子市で写真館を経営し1950年に亡くなった干村廣三郎さんです。その孫が遺品の整理をしていた際に、戦前に撮影されたガラス乾板475点を発見し、2年前に米子市に寄贈。今回は、その中で保存状態が良い貴重な写真70点が複写パネル化され、企画展で展示されます。

明治時代後半に米子城本丸から撮影された城下町の写真では、今は存在していない城の内堀も見られます。また、田んぼが広がり牛も歩いている、のどかな光景も撮影されています。この他、昭和初期の当時の暮らしぶりがうかがえる米子市の街並み、子どもや人々の表情。大山の遠景などが撮影された貴重な写真も展示されます。

米子市立山陰歴史館 佐伯純也 調整官
「今はわれわれは、スマートフォンを持って撮影し記録していますが、写真を撮影するのは大変だったんだなと。昔々の見たままの姿がこうして“ガラス乾板”に残されている。 実物を目で見ていただければ、大きなものが得られると思います」

企画展「再発見資料・ガラス乾板に記録された戦前の米子」は、1月26日から3月30日まで山陰歴史館で開かれます。

最終更新日:2025年1月23日 19:14
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