寒気のピークが過ぎるも… 長く降り続いた雪の影響で屋根が陥没し、梁が落下したところも 今後凍結や落雪などに注意 鳥取県
ようやく寒気のピークが過ぎた山陰地方。3連休明けとなった2月25日の朝は、冷え込みが強まり、歩道に残った雪に注意しながら通勤や通学をする人の姿が見られました。
街の人
「きょうの朝は降ってなかったんで良かったですけど、冷えててやっぱり下が凍ってて危なかったですね」
25日の最低気温は、
(鳥取県)
・鳥取市:0.7℃
・米子市:-2.6℃
(島根県)
・松江市:-2.8℃
・出雲市:-4.1℃
などで、両県の8つの観測地点で今シーズンの最低気温を記録しました。
一方、25日は午後から気温が上昇。長期間に及んだ寒気が落ち着き、安どする人も。
街の人
「雪かきでぎっくり腰になっちゃいましたけど、でも温かくなって溶けるといいなと思いますけど」
ただ、雪が積もった後に注意が必要なことも。
濱中裕一朗 記者
「きょうは午後から気温が上がり、きのうまでに屋根に降り積もった雪が、いまにも崩れ落ちそうです」
屋根からの落雪です。鳥取県智頭町では、建物の屋根の上に、雪が高く積もっていました。智頭町の25日の最高気温は7.7℃。24日より5℃近く上昇し屋根の上の雪も溶け、落雪の危険性が高まっています。
住民
「昔の茅(かや)の家で、トタン掛けとる所があるでしょう。あれはいっぺんにドドーンと落ちてくるけぇなぁ。下敷きでもなったら動けまいでありゃ」
そんな中、鳥取市で醤油を醸造するこちらの商店では、雪による被害が発生しました。
楠城屋商店 浜崎昭匡 社長
「屋根がいま陥没している感じになってまして、そこに渡してあった梁(はり)が外れてこの下に落ちてきてしまったっていう」
取材したのは、100年以上前に建てられた醤油やみその製造工場。寒気が長引き、積もった雪の重みで、屋根が陥没。それにより、重さが数100キロはある梁も落下したといいます。梁を見つけたのは25日の朝。連休中は店は休みで、その間に落ちていたといいます。ここは、従業員が行き来する場所だということでー。
楠城屋商店 浜崎昭匡 社長
「休みの間になって、まだ不幸中の幸いだったなと思ってます」
今後は、補強をしながら修復していくといいます。
長く居座った寒気。今週は天候が回復する見込みですが、雪の影響はまだ残るため、引き続き注意が必要です。