今年も暑かった… そんな中、今年一度も猛暑日を記録しなかった場所が!? それは暑いイメージのある「島」 その理由は?
きょうから10月。鳥取の最高気温は30℃の真夏日と、10月に入った今もなお暑く、今年は記録的な暑さとなりました。
今年の暑さを振り返ると、最高気温35℃以上の猛暑日は1年間で鳥取で30日間、松江で14日間、米子では観測史上最も多い29日間となりました。
そんな中、島根県隠岐郡隠岐の島町の西郷では最高気温35℃以上の猛暑日が今年1日もありませんでした。その一番の理由というが、水に囲まれている点です。
海というのは陸に比べて、温度変化が小さく温まりにくいです。例えば、真夏の鳥取砂丘で裸足で歩くと“やけど”するくらい熱いですが、波打ち際はそこまで熱くないことが多いです。また、海の表面が温まっても深いところの水と混じれば大きな変化がありません。
そして、日本海の海水温は30℃以下。海の上の空気が海風として地上に向かって吹きますので、35℃以上まで上がりにくいということなんです。
となると、日本の南の島・沖縄県の那覇ではどうでしょうかー。
沖縄県の那覇では、平年の年間猛暑日数は0.2日。島根県西郷の0.3日ですので、実はさらに少ないのです。今年の那覇は8日と記録的に多かったですが、それでも猛暑日は数えるほどしかありませんでした。
また、小笠原諸島の父島は、50年以上の観測でこれまで猛暑日になったことがありません。
このように島というのは暑そうなイメージがありますが、ある意味「避暑地」といえるのではないでしょうか。