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異例のカメムシ大量発生 専用殺虫剤は品切れ 洗濯物「外に干せない」など様々なところに影響 気温が下がると冬眠に入るはずだが… 大量発生の原因と対策は?

2023年11月14日 17:09
異例のカメムシ大量発生 専用殺虫剤は品切れ 洗濯物「外に干せない」など様々なところに影響 気温が下がると冬眠に入るはずだが… 大量発生の原因と対策は?

毎年、この時期に姿を見る「カメムシ」。特に今年の秋はカメムシが大量発生しています。その影響は、様々なものに出ています。

徐々に気温が下がり秋の深まりを感じる山陰地方。秋になるとよく目にするのが刺激するとにおいを放つ「カメムシ」です。なぜ、今年は大量に発生しているのか。昆虫に詳しい専門家に聞いてみるとー。

鳥取県立博物館 鶴智之 博士
「全国的に多いようで、地域によって出てる種類は異なるみたいなんですけど、特に鳥取県だとクサギカメムシというものがたくさん発生しているみたいですね。今年の夏の暑さというのは影響の一つとしてあるのかなと思います」

今年は暑さが長く続いたことから例年1回で終わる産卵が2回に。そのため成虫が増え、大量発生につながったと考えられるといいます。その影響は、ホームセンターにもー。

ジュンテンドー駅南店 森井 店次長
「カメムシ専用の殺虫剤は今売り切れてまして、なかなか手配できない状況なのでカメムシも対応の殺虫剤を置かせてもらってます」

取材した鳥取市のホームセンターでは、カメムシ専用の殺虫剤が去年の同じ時期に比べ3.3倍の売れ行きに。10月から品切れ状態が続き、入荷してもすぐに売り切れてしまうといいます。また、退治するためによく使われるガムテープ(布)も1.4倍の売れ行きです。

ジュンテンドー駅南店 森井幹夫 店次長
「問い合わせは多いです。入荷の予定は今のところ未定。入荷しても数が少ないかもしれません」

さらに、影響はこんなところにもー。

表ドライ 山本晴彦マネージャー
「天気がいいと自宅で干される方もいるんですけど、今年はカメムシのことで外に干せないからという方が結構おられましたね」

洗濯物を外に干すとカメムシが付く可能性があるため、コインランドリーで乾燥する人が急増したといいます。

利用者
「カメムシ多いですね。干してましたけど、1枚ずつふるってカメムシがいないか確認して。外干ししにくいから乾燥しに来ました」

カメムシは、気温が下がると冬眠に入り目にすることは徐々に減っていくということですが、これからの時期、注意しないといけないことが…。

鳥取県立博物館  鶴智之博士
「人間が暖房を使って部屋を暖めると、その周辺で越冬をしていたカメムシも活性が高くなって部屋の中で動き回ったりするということがあると思います」

今後、寒さが増し暖房器具の使用が増える中で、カメムシを室内に入れないために網戸や窓の隙間をテープで塞ぐなど対策が必要です。

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