「お宝だよ。これができるのを待ってた本当に」 気温の影響か… 春の味覚「ふきのとう」の数が大幅減少 されに収穫時期に遅れも 島根県出雲市
時折雪が降る中、土からひょっこりと顔を出す旬の食材がー。
むすび営農組合 佐藤 文男 組合長
「本当、宝、宝ですよ。お宝だよ。これができるのを待ってた本当に」
島根県出雲市斐川町では春の味覚「ふきのとう」の収穫作業が進められています。ふきのとうを育てて5年。佐藤文男さんは山の斜面に目を凝らし、高さ10センチほどまで育ったふきのとうを見つけると、根元をカッターで切り、1つずつ手作業で摘み取っていきます。
むすび営農組合 佐藤文男 組合長
「最初の収穫の時、雪の中にふきのとうが芽を出したのを採るんですよ。今年は雪がほとんど積もってないので、暑さとか寒さの影響があるかもしれないけど、ちょっとよくわからない」
気温の影響か今年は例年と比べて数が大幅に減少、さらに生育も遅く2週間ほど遅れて収穫の時期を迎えたといいます。それでも、収穫初日の1月30日は近所の人にも手伝ってもらい、約5キロ分のふきのとうを収穫。
佐藤さんの山では、2月中旬ごろまで収穫を行う予定で、「ふきみそ」に加工したのち、出雲市のふるさと納税の返礼品などとして、全国に発送されるということです。
今年は特に貴重な春の味覚。佐藤さんはしっかり堪能してもらえたらうれしいと話していました。