「牛滝小学校が大好きです」2人きりの小学校…卒業する姉へ弟から涙の餞
佐井村の牛滝地区では来月から中学校が開校します。
地区の小学校では6年ぶりの卒業式が行われ、全校児童2人のうち1人の卒業生が思い出を胸に巣立ちました。
佐井村の牛滝小学校で1人のための卒業式が行われました。
卒業したのは6年生の坂井聖奈さんです。
弟で小学4年生の坂井孝太朗さんと2人で2年間同じ校舎で勉学に励み、今月22日巣立ちのときを迎えました。
牛滝小学校は児童数の減少に伴い2019年から休校していました。
おととし坂井さん一家が牛滝地区に戻って来たことで5年ぶりに開校しました。
★坂井さんの父・健人さん
「宿題や忘れ物がないか 急に無口になって帰ってくれば学校で何かあったのか 私たちが口うるさく言うのは君たちを支え守りたいからです ただそれだけです」
2人はふだん地区の校舎で授業を受けていました。
運動会などの行事は村にあるもう1つの小学校、佐井小学校の子どもたちと一緒に過ごしてきました。
★牛滝小 卒業生 坂井聖奈 さん
「この2年間楽しかったこと、うれしかったこと、たいへんだったことも今ではよい思い出です。そんな思い出がたくさん詰まっている牛滝小学校が大好きです」
来月6日には同じ校舎に中学校が開校しますが、2人は別々の教室で授業を受けることになります。
★牛滝小 在校生 坂井孝太朗さん
「けんかをしたこともあったけれど今まで優しくしてくれましたね 感謝の気持ちでいっぱいです」
★牛滝小 卒業生 坂井聖奈さん
「1人だけになるからさみしいのもあるし、でも中学校が楽しみな気持ちもあります」
「中学生だから学校をまとめたり引っ張ったり、今よりももっと明るく楽しい学校にしたいです」
2年前、久しぶりに児童が戻ってきた牛滝地区に新しい春の訪れが近づいてます。