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三陸はるか沖地震から30年…「巨大地震が切迫している状況」と専門家が継承鳴らす 気象台は写真や体験談で当時の

2024年12月27日 21:00
三陸はるか沖地震から30年…「巨大地震が切迫している状況」と専門家が継承鳴らす 気象台は写真や体験談で当時の
八戸市で震度6を観測、3人が亡くなった三陸はるか沖地震からあすで30年です。
次の巨大地震も見据え気象台は特設ページを開設、専門家は警鐘を鳴らしています。


三陸はるか沖地震から30年の節目にあたり青森と盛岡の気象台は合同で特設ページを作りました。
写真や体験談で当時の被害や教訓を伝えています。

1994年の12月28日午後9時過ぎ三陸沖でマグニチュード7.6の地震が発生し、八戸市では過去最高の震度6を観測。
パチンコ店の2階が崩れ、2人が亡くなりました。

★当時のリポート
「周辺にはですね、ガラスが飛び散っておりましてパチンコ店を表すような、そういう雰囲気がひとつも感じられません」

被害は県内の太平洋側に集中、八戸市では東日本大震災の時よりも激しい揺れだったといいます。

★八戸市みなと体験学習館(東日本大震災の伝承施設)前澤時廣館長
「自宅にいたのですけれど、いままであれだけの揺れを感じたことは3・11を含めてもありません」
「あれだけ強い地震で夜ですから、そのまま停電をして断水をするというようななかでしたけれども…」

県内の死者は3人、負傷者783人、住宅被害は9508棟。
水道管が破損し、最大3万世帯で断水しました。
津波の最大波は八戸と宮古の50センチ。
津波の被害はほとんどありませんでしたが、激しい揺れで県内の被害総額は755億円に上りました。

★八戸市みなと体験学習館 前澤時廣館長
「私たちが忘れてならないことは1つの大きな災害の出来事を、教訓として共有できるかということが大事なんだろうと」
「日ごろから避難経路とか安全に対する意識の向上というか、そのようなものを1人1人、1家族1家族、1地域1地域がそのような姿勢で臨んでいただければなと」

気象台は過去の発生間隔から見て、三陸沖では津波を伴う巨大地震が切迫している状況だとして対策を呼びかけています。
最終更新日:2024年12月27日 21:00
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