【速報】5歳児冷水死事件巡り“市と児童相談所の連携不足”を指摘 第三者組織が“検証報告書”まとめる 青森県八戸市

八戸市で母親と交際相手の男が娘に冷水を浴びせ死亡させた事件を巡り、県の第三者組織「児童処遇部会」が検証報告書をまとめました。
県の児童処遇部会は去年1月八戸市で22歳の母親と交際相手の無職関川亮被告32歳が、当時・5歳の娘に冷水を浴びせて長時間放置し死亡させた事件を受け、児童相談所の対応が適切だったかを検証してきました。
児童相談所は事件前から2度の「虐待」通告を受けていましたが、面接が行われたのは最初の通告からおよそ3か月後でした。
そして事件が起きる1か月前に児童相談所は必要な指導を終えたと指導を終結していました。
とりまとめた報告書によりますと、八戸児童相談所は指導の終了を八戸市に連絡したと認識していましたが、一方の市は把握していないなど引き継ぎが十分では無かったことが明らかになりました。
また母子健康手帳の手続きなどでも市と児童相談所の連携不足があったと指摘しました。
その上で再発防止に向けて情報共有を確実し、組織間で積極的に意見交換を行う関係を構築することを提言しています。
知事コメント
5歳女児のかけがえのない命が失われてしまったことは、私としても本当に無念であり、今も私の心に深く刻まれています。
改めて、御冥福を心よりお祈りいたします。
このような痛ましい出来事が再び起こることのないよう、今回の検証結果を重く受け止め、児童相談所の体制強化を図るとともに、これまで以上に市町村や関係機関と連携を深めながら、再発防止に向けた取組を進めてまいります。