“立春寒波”で再び大雪か…山沿いでは50センチの大雪予想も 社会起業家は青森市の除排雪に苦言
きょうは「立春」ですが、真冬の寒気が入る東北地方はあさってから8日頃にかけて大雪に警戒が必要です。
県内はあさって夕方にかけての24時間で山沿いでは50センチの大雪が予想されています。
仙台管区気象台などが緊急会見を開き山形県などを中心とした東北の日本海側で8日にかけて警報級の大雪となる見込みだと発表しました。
あすからあさってにかけて予想される最大風速は陸上で15メートル。
あさって夕方までの1日の雪の量は津軽の平地で30センチ、下北と三八上北で20センチ、山沿いの多いところで50センチと予想しています。
あさって夕方以降の1日の量は平地で20センチ、山沿いの多いところで40センチです。
県内の大雪のピークはあさっての見込みで、気象台は交通障害などに警戒を呼びかけています。
社会起業家が提言「市に問題がある」
一方、青森市内の除排雪には問題点があるとして除排雪判断システムの特許を取得するなど、道路交通に詳しい青森市の社会起業家・葛西章史さんが提言を発表しました。
★社会起業家 葛西章史さん
「青森市など道路管理者が『災害級』という言葉で逃げようとするのが許せなくて国・県管理道路は全く支障が出ていない訳ですから、それは市に問題がある」
提言によりますと市が業者に出す指令に関するパトロールは現状市の職員が目視で一部の限られた道路を確認しています。
このためパトロール体制を強化し、AIなどデジタル技術を活用すべきとしています。
また年末年始の大雪など葛西さんが集めたデータによりますと、青森市が業者に出した生活道路の指令に対し半数ほどの業者がおよそ3日で除排雪を完了していました。
一方、残り半数ほどの業者は1週間たっても終わっていなかったということです。
葛西さんは道路の環境や業者の能力の違いなど、作業日数に差が生じる原因をしっかりと検証することが大切だと訴えています。
★社会起業家 葛西章史さん
「約3日で終わった工区は半分あるんですよ 半分は終わってないこの工区の差は何なのか」
「道路環境の違い雪寄せ場の違い雪捨て場への移動、しっかり検証していくことが大事だし冬以外の準備がもっと大事」
青森市は今シーズンの教訓をいかし、業者との契約など除排雪体制の見直しを検討する考えを示しています。
りんご園ではドローン活用
JAつがる弘前が行った実演会ではドローンのバッテリー交換などの時間を入れても、10分程度で60アールの園地に融雪剤を散布することができました。
★りんご農家 米沢久隆さん
「(手作業だと)全部やったら1週間もかかると思う」
「りんご作りは豪雪地帯だと一家に1台あっても良いのかなと思って」
JAつがる弘前は今週中に組合員に申し込み用紙を配布し、今月下旬からドローンで融雪剤の散布を始めます。
費用は10アールの園地で6000円程度になると見込まれています。