自称イタリア人「ロッシ」が「結婚生活に向けて一緒にお金を貯めよう」と暗号資産投資を勧めてきて…青森県在住の30歳代女性が556万円被害
青森県内に居住する30歳代の女性が好意を抱いた自称イタリア人を名乗る男性から投資を勧められ、およそ556万円をだまし取られました。
弘前警察署によりますと、女性は今年10月10日マッチングアプリ「ペアーズ」を介して、自称イタリア人の「ジョン・ロッシ」を名乗る男と知り合い、LINEでやり取りを続けるうちに相手に好意を抱きました。10月13日頃、「ロッシ」から
・私は暗号資産投資をしている。
・あなたと結婚したいと思っている。
・結婚生活に向けて一緒に投資してお金を貯めよう。
などと暗号資産投資を勧められ、指示に従い暗号資産取引所アプリ「コインチェック」のインストールと「Forex」というサイトで会員登録した上、17日に4万6,169万円相当の暗号資産イーサリアムを購入し、指定されたアドレスに送金しました。
送金後、サイト上では資産が増えており女性がLINEアカウント「カスタマーサービス」を介して利益の出金を試みたところ、実際に出金することもできました。
その後10月22日から11月30日までの間、7回にわたり追加の運用資金として合計211万8,633万円相当のイーサリアムを購入し、指定されたアドレスに送金しました。
送金後、女性が利益の出金手続きを行ったところ「カスタマーサービス」から
・利益が多額のため、出金手続き費用を送金する必要がある。
などと言われ、12月1日から12月7日までの間4回にわたり出金手続き費用として合計339万8,153万円相当のイーサリアムを購入し、指定されたアドレスに送金しました。
しかしその後、さらに出金手続き費用を求められたことから「ロッシ」に連絡したところ、「もう連絡してくるな」などと返信メッセージが届いたことで、詐欺被害に気づいたということです。
警察は投資話などを勧められた場合は、必ず家族、知人、警察署または最寄りの交番に相談するなどして、絶対に1人で対応しないよう呼びかけています。