松山市の土砂崩れから3週間 断水のマンションで水道復旧するも…住民からは不安の声
先月12日に松山市で発生した土砂崩れからきょうで3週間。土砂崩れの影響で断水となっていた現場のマンションはきょう水道が復旧しました。ライフラインは一通り回復しましたが、住民は不安の声を口にします。
きょうも強い日差しが照り付け36.1℃と今年最も高い気温を記録した松山。土砂崩れ現場では土のうを積む作業が続けられていました。
土砂が流れ込んだマンションでは水を溜めるタンクなどが被災し断水が続いていましたが、新しいタンクが設置され…きょう3週間ぶりに水道が復旧しました。
矢田さん:
「うれしいことよ水が出るんは、こんなんできなかったもんね。ありがたいことよ」
マンションの10階に住む矢田共行さん。被災後は、20リットルのポリタンクを朝と夕方に合わせて15個、1階の給水車から自宅の風呂場まで運ぶ毎日が続いていました。
「重たかった。みんながやせたんじゃない?というから計ったら4キロも痩せとった。あそこの玄関のところからここに持ってくるのは大変よ、20キロの物をね」
水道の復旧をもってこのマンションでは全てのライフラインが復旧しましたが、矢田さんは…
「一番今心配しとんは、台風なんかが来たときは必ず上が崩れる。見ての通り逃げ場がないんよ」
県の調査によると、現場の斜面にはおよそ1500立方メートルの土砂が新たに堆積した状態になっているとみられます。
今後、その土砂が台風や大雨によってむき出しとなった斜面を流れ、再びマンションを襲うのではないかと不安を感じているということです。
「まだおれらも手放しで、水が出たけんて喜びよるわけにはいかん。まだまだこれから大変な人はいっぱいおる。大変じゃと思うよ、これをなんとか早くしてもらいたい」