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1日に6万人が訪れる「松山・土曜夜市」補導に酔っ払いも…初パトロールへ!新人警察官に密着

2024年7月4日 18:30
1日に6万人が訪れる「松山・土曜夜市」補導に酔っ払いも…初パトロールへ!新人警察官に密着

現在開催中の愛媛県松山市の「土曜夜市」。賑わう繁華街の裏で、事故に迷子に逃走…治安を守るため、初の夜市での任務にあたる新人警察官に密着しました。

松山の夏の風物詩「土曜夜市」1日におよそ6万人が訪れるビッグイベントです。賑わう街の治安を守ろうと任務にあたる1人の新人警察官がいます。

坂口美優巡査、去年秋に警察学校を卒業し松山東警察署一番町交番に配属されました。警察官として初めての夜市の夜に臨みます。

午後6時。交番に早速出動要請が入りました。大街道すぐ近くの駐車場で交通事故が起きたとのこと。急いで現場に向かいます。

千葉巡査:「無人駐車やけんナンバーと」
坂口巡査:「控えたほうが?」
千葉巡査:「無線で照会の」

先輩と手順を確認しながら現場へ。現場には通報した運転手の女性が。車を出す際、隣の車にぶつけてしまったそうです。

坂口巡査:
「お怪我とかないですかね、免許証と車検証と自賠責準備お願いします」

坂口巡査は女性に当時の状況を聞きながら書類を作成します。

「指令175に関しては通常通り原本処理しました」

交番に戻ってくると、2人の女性が待っていました。落とし物を届けに来たようです。

坂口巡査:
「(拾った)場所はどこになりますか」

落とし物はカードケース。中には韓国で発行された運転免許証や宿泊施設のカードキーが入っていました。拾った場所や時間などを聞き、受付の処理を行います。

夢だった警察官になり、24時間の3交代制で勤務を始めて8か月。坂口さんが警察官を目指すきっかけになったのは、小学生の頃に体験したある出来事でした。

坂口巡査:
「小学生の時に不審者に追いかけられたんですけど、その時に対応してくださった女性警察官に憧れたことがきっかけです」

坂口さん、小学1年生から剣道をはじめ剣道4段、大学時代には西日本2位となった腕前の持ち主です。

山田卓巡査部長:
「優しそうだなというような所がある一方で、実は剣道4段という猛者でもある。これからも現場はいざという時には任せられるかなと思っています」

午後7時。夜市のパトロールに出発です。

坂口巡査:「意外に人多くないですか」
千葉巡査:「多いね」

一日におよそ6万人が訪れるという松山の土曜夜市。迷子にならないように呼びかけていきます。

坂口巡査:「何歳?」
子ども:「4歳!」
坂口巡査:「(かき氷)おいしい?」
先輩巡査:「またはぐれたりとかで迷子になったりしますので、手だけ握ってあげてください。よろしくお願いします」
坂口巡査:「ありがとうございます。バイバイ」

坂口さん、子どもが巻き込まれる犯罪を減らしたいと、大学時代には保育士の資格も取得しました。

午後8時40分。出動要請です。“息子が行方不明になった”と、親から別の交番に通報が入ったとのこと。子どもの特徴を共有し、大街道の中を捜索します。

千葉巡査:
「一番町4名ドン・キホーテ前まで南進して検索しましたが発見に至りません。これよりさらに南進検索どうぞ」

無線:
「パチンコ屋の前で発見しました」

別の部隊が無事、男の子を発見。交番に戻ろうとしたその直後。

千葉巡査「君、何歳?」
少年「10、、、10、、、」

少年を不審に思った男性巡査が声をかけた瞬間、少年が走って逃走。

千葉巡査:
「何歳?いかんやろ逃亡。さっきたばこ見えとったんやけど、たばこ持っとった」

未成年の喫煙です。

県警によると、県内の不良行為少年の補導件数は2016年から減少傾向。2022年には1469件と2016年の半分以下になりました。しかし、去年は1800件あまりと増加に。県警は、新型コロナによる外出制限などがなくなったことが1つの要因だと分析しています。

また、去年までの5年間の補導件数、8379件のうち半分以上が“喫煙”による補導となっています。少年も未成年喫煙として補導。親に連絡をとります。

坂口巡査:「今いくつ?16?吸っちゃあかんで」
少年:「すいません」

午後10時。松山東署から坂口さんに大街道交番に向かうよう応援要請が入りました。

坂口巡査:
「大街道での泥酔者、現場もうすぐ着です」

坂口巡査:「どんな女性ですか」
現場の警察官:「右手の女性」

坂口巡査:
「お母さん、だいぶ飲まれたんですか」

酔っぱらった女性が。女性はまともに話せないほど、酔っているようです。しかも女性の膝の上には小さな子どもが。

坂口巡査:
「誰か呼べますか。自分らもこんな状態なのでタクシーで自力で帰らせるのもちょっと危ないので」

家族などにも連絡が付かないため、ひとまずパトカーに乗せて東署に送ることにします。

坂口巡査:
「お母さんちょっとふらふらしとるけんね、今抱っこしたら危ない」

子どもを別の女性警察官が抱きかかえます。

坂口巡査:「お母さん落ち着こう」
母親:「(子どもを)返して!返して!」

坂口巡査:
「大丈夫、お子さん前におる。落ち着いて」

泣き叫ぶ女性をなだめながら子どもと一緒に何とかパトカーに乗せ、坂口さんも一緒に東署へ向かいました。

午後11時。東署から戻ってきた坂口さん、夜市が終わったあとの大街道をパトロールします。

坂口巡査:
「アーケード内の状況を送ります。出店についてはすべて撤去しており人数については100名ほどです、どうぞ」

問題は見当たらず、パトロール終了です。

坂口巡査:
Q夜市はどうだった?
「とても不安だったんですけどいい勉強になりましたし、とても自分自身成長できたなと思います。少しでも早く成長して1人前の警察官になって県民の皆様を守れるように成長していきたいと思います」

賑わう街の裏でイベントの平和運行、街の安全を守る警察官の姿がありました。

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