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大雪でビニールハウス破損など被害170件以上…愛媛県が農家の肥料散布費に予備費5200万円充てる

2025年2月18日 18:28
大雪でビニールハウス破損など被害170件以上…愛媛県が農家の肥料散布費に予備費5200万円充てる

今月、愛媛県内を襲った今シーズン最強の寒波。大雪の影響で八幡浜市を中心とした地域では、ビニールハウスの破損など少なくとも170件あまりの被害が確認されていることが分かりました。

上空に流れ込む今シーズン一番の寒気の影響で今月4日以降、南予を中心に断続的に雪が降り、西予市宇和では、最大で20センチの積雪を観測しました。

宇和島市吉田町のミカン山では、収穫を目前に控えた河内晩柑や、今シーズン初めて本格出荷される紅プリンセスの果実に雪が。

県のまとめによりますと、きのう午後4時までに八幡浜市など6つの市と町でビニールハウスやスプリンクラーの一部が破損するなど少なくとも173件の被害が確認されているということです。

また、未収穫の柑橘に雪が積もったことによる「果皮障害」、いわゆる雪焼けの発生が懸念されていて、程度によっては出荷できなくなる恐れもあるということです。

中村知事はきょうの記者会見で、被害を受けた農作物などの成育回復に向けた肥料の散布に要する費用に予備費およそ5200万円を充てることを発表しました。

中村知事:
「当面できうる対策を市町・JAと協調しながら早急に講じつつ、引き続き被害状況の把握に努めながら、営農が継続できるよう関係機関が一丸となって適切に取り組みたい」

県は「申請方法などの調整を進め早急に実施していきたい」としています。

最終更新日:2025年2月18日 19:37
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