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J2が2クラブって実はすごい!?藤井キャスターが愛媛FCとFC今治の“サッカーじゃない”挑戦に迫る

2025年2月17日 17:00
J2が2クラブって実はすごい!?藤井キャスターが愛媛FCとFC今治の“サッカーじゃない”挑戦に迫る

前回の出演で“不定期!?キャスター”とお伝えした、日本テレビnewszeroキャスターの藤井貴彦さん南海放送「NEWS CH.4」にレギュラー出演することが決まりました!初回は週末に開幕したサッカーJ2リーグ。愛媛FCとFC今治の“サッカーじゃない”取り組みに、独自目線で迫ります。

【中継】藤井キャスター:
不定期キャスターから昇格をいたしまして、定期的に2ヶ月に1回お世話になることになりました藤井貴彦でございます。どうぞよろしくお願いします。私がおりますのは「アシックス里山スタジアム」私と同じように昇格を果たしたFC今治のホームスタジアムとなっています。今日はサッカーを中心にお送りしていきます。選手を支えると言えば、マネージャーですよね。今日はマネージャーに松友アナウンサーに来てもらいました。

松友アナ:
よろしくお願いします!藤井さん目線で愛媛の気になるを取材する「藤井目線」なんですけれども、今回はサッカー!藤井さん、サッカー大好きですよね。
藤井キャスター:
大好きなんです。ですから愛媛県にJ2が2クラブあるというのは幸せなことなんだということをお伝えしていきたいと思います。

全国にJ2がどのように散らばっているか…愛媛県は愛媛FCと今回昇格したFC今治ですよね。はい見てみると、2チーム以上あるのはサッカー王国、静岡県だけなんです。サッカー王国静岡に肩を並べたということで、いかに愛媛の皆さんが幸せなのかということがわかっていただけたと思います。

そこで今日はこちら!J2が2クラブで実はすごい!プロサッカーが描く愛媛のゴールは?ということです。あの大型ビジョンも今シーズンから導入されたという、まさにピッカピカの大型ビジョンなんですけれども、今回はサッカーじゃないがキーワードなんです。“じゃない”角度からアプローチを続けていく、愛媛の今を取材しました。

愛媛にJ2、2クラブ時代到来!

愛媛初のプロスポーツチーム、Jリーグ参入20年目を迎える「愛媛FC」!今シーズンはチームの半数にあたる16人が新加入!リーグで2番目に若いチームが「J1昇格」を目指します。

石丸清隆監督:
「共に戦って、共に喜んで、新しい愛媛FCを作っていきましょう」

一方…今季初めてJ2を舞台に戦うFC今治!会長を務めるのは、元日本代表監督の岡田武史氏。Jリーグ5年目。シーズンオフには着々と戦力の強化を図ってきたチームが目指すのは…

倉石圭二監督(42):
「目標であるJ1昇格を最優先に考えて日々精進していく所存であります」

まだまだ夢の途中。両クラブが思い描く未来とは…!

愛媛FCの“サッカーじゃない”プロジェクト

藤井キャスター:
「失礼します。村上さんいらっしゃいますか。藤井と申します。よろしくお願いします」

株式会社愛媛FCの取締役、村上茉利江さん(39)です。

藤井キャスター:
「愛媛FCが、愛媛県の皆さんに対してどんなことができると思ってる?」
村上さん:
「スポーツが持つ人の感動を作るところとか、どんなコンテンツにも負けないくらいエネルギーを生むものだと思う。感動の人が増えれば増えるほど、このスタジアムの場所に生まれるエネルギーって凄まじいので、このスポーツが持つエネルギーっていうのが、街を元気づけるのに必ず必要なものだと思っている」

愛媛FCの社長、村上 忠さんの長女として、松山で生まれ育った茉利江さん。東京の大学で経営学を学び、IT企業に入社後、企業の新規事業創出や新市場参入など、事業戦略のコンサルティングに従事。その後経営コンサルティング企業に籍を移し、社内で最年少のプロジェクトマネージャーとして上場企業の生産性向上や営業力強化を支援してきました。

愛媛FCの取締役に就任したのは4年前。いまは東京と愛媛の2拠点生活を送りながら、ビジネス本部の責任者として組織風土改革と営業力強化に奔走する日々を送っています。

村上さん:
「(就任時は)全くサッカーのルールがわからず、全く興味もなく」
藤井キャスター:
「興味もなかったんですか!?」

村上さん:
「どうやったら自分みたいなサッカーに関心がない人、90分間長くて耐えられない人をどう引き付けるのか、その入口をどう作っていくのか。きっかけは何でもいいと思ってるので自分だったらこれだったら来たいと思うようなものをメンバーと一緒にもう議論しながらどんどんやっていった」

昨シーズン、ホームゲーム1試合あたりの来場者数が4721人と過去最多となり、昨シーズン、5期連続の黒字を見込んでいる愛媛FC。更なるファン獲得やチームの魅力度アップに向けて茉利江さんがまず取り組んだのは、ホームスタジアムのある県総合運動公園の‟変革”です。去年4月からは、スタジアムがある県総合運動公園の指定管理者の代表も担いながら、様々なアプローチで実現に向けた取り組みを進めています。

村上さん:
「今、私達が普及していこうとしているのはピックルボールというニュースポーツ。テニスと卓球の間にあるぐらいのスポーツで、今全米で大流行しているニュースポーツ」

藤井キャスター:
「テニスコートはテニスコートであるんですけど、その横にちょっと小さいネットがあります」
村上さん:
「これをピックボールでは使っていきます」

県総合運動公園 佐伯陽子さん:
「こういったパドルで」
藤井キャスター:
「あれ、何かガットが貼ってあるのかと思ったら」
佐伯さん:
「違うんですよ」

藤井キャスター:
「これをボールを打つために使う。おお!プラスチックなんですか」

ニンジニアネットワーク 大山俊輔さん:
「直接相手ネットに入れて最初ワンバウンドさせる」
藤井キャスター:
「意外と(ボール)弾まないですね!面白い!」
「なんか仲良くなれる気がします」

目指すのは、公園やその周辺の地域一帯を人と人がつながり、ワクワクする場所にすること。自らを“サッカード素人”と語る茉利江さんが仕掛けるのは、サッカーを通したサッカーじゃない取り組みです

今月5日、こちらでも“じゃない”活動が。

TOBEMORI SEEDS 宮岡彩乃さん:
「夜、夕方の時間帯の有効活用としてきょうも火を使わないスイーツづくりなので、小さい子ども達にも楽しんでもらっています」

子どもたちがお菓子づくりに挑戦していたのは、公園内の食堂!親子19人が、観光列車伊予灘ものがたりの料理長 近藤シェフに教わりながら、ロールケーキとアイシングクッキーを作っていました。

茉利江さんが代表理事を務める共同企業体「TOBEMORI SEEDS」が開催する親子向け教室、「えんの森」の活動のひとつです。

宮岡さん:
「(スタジアムから)動物園とか子どもの城の方に歩いていくと実はキャンプ場がありまして、 デイキャンプができます」

Q.干支遊び、もちつき、しいたけでピザを焼こう…これ全部、この公園の中で?
宮岡さん:
「前回は巻き巻きパンを竹の棒で作れるパンがあるんですけれどもそれを食べたり」

ほかにも、芋掘りや自然の中でのお絵描きなどなど…地域の協力を得ながら月に4回のペースで公園の自然を生かしたバラエティ豊かなイベントを企画しています。

宮岡さん:
「これをきっかけに愛媛FCの試合見に行ってみようかな?とかここがホームなんだなと知ってもらうことが大事かなと思っております」

参加した子どもの母:
「愛媛FCのスクール通ってるんですけど、そこから案内が来て、サッカーと地域のつながり、意外性があってびっくりしたけど、地域盛り上げた方がいいと思うので、それにスポーツが絡んでくるのはすごいいいなと思います」

村上さん:
「愛媛で初めてのプロスポーツチームであるっていう事実は塗り替えられることはないので これを最大限この歴史をしっかり生かしていきながらも、我々だからこそできることっていうもので戦っていきたい」

FC今治の“サッカーじゃない”プロジェクト

【中継】藤井キャスター:
いやもうまさにJ1昇格をしたいという思いが、村上さんから溢れ出していまして、今シーズンの愛媛FCはちょっと違うぞということを聞かせていただきました。

さあ、ライバルチームとも言えますFC今治のスタジアム内の室内にやってきました。ここでもサッカー“じゃない”話題をお送りしていきます。後ろで皆さんがボールを使わずに何かストレッチしていて、楽しそうなんですよ!どんな集まりなのか、栁原さんに説明してもらいます。

FC今治 パートナーシップグループ 栁原洋祐さん:
アシックスさんと一緒に取り組んでいるアシさとクラブという活動で、皆さんウォーキングとかランニングとか健康増進のために集まってくれてます。

藤井キャスター:
今日のメニューがこちらにありまして、アシさとクラブアスリートクラス、こういうメニューが設定されてるんすよ。皆さんは真面目に記録を目指すクラスなんですか?
栁原さん:
そうですね、今日集まってる方々はもっと速くなりたい方々です。

藤井キャスター:
なかにはご高齢の皆さんやお子さんも所属してると思いますけれども、何かイベントのようなものが行われてるんですか?

栁原さん:
我々が持っている田んぼがあるんですけど、そこに走っていきまして、みんなでスクワットをしながら田植えをするというイベントをやったりしてます。あとは夏にみんなで海岸に行って、ビーサンを飛ばす記録会っていうのもやりました。

藤井キャスター:
後ろの皆さんはサッカーボール使ってませんけれども、明後日のホーム開幕戦には来てくれそうなんでしょうか?
栁原さん:
多くの方は来てくれるかなと思ってます。中にはまだまだサッカーには興味はないけど我々の活動こういう活動を通してファンになってくれている方も増えている感じです。

藤井キャスター:
今治市内を歩いてみますと、サッカーには興味がなかったホームスタジアムに行ったことがなかったという方が多かったんですが、J2昇格を受けまして、サッカーに少しずつ興味が出てきたようなんです。今治市内を取材しました。

FC今治初のJ2舞台へ!商店街からも期待の声

藤井キャスター:
「あ!ありましたね、FC今治ののぼりが。ここは商店街だからいろんなところに…こっちにもありますよ」

「ちょっとお話聞いてもいいですか?こちらはお土産屋ですか?」
大和みやげものセンター 大舘正明さん:
「そうです」

藤井キャスター:
「FC今治がJ2に昇格したということを聞いてどう思いましたか?」
大館さん:
「やりましたね」

藤井キャスター:
「あさって観に行かれますか?」
大館さん:
「残念ながら仕事で店があるんで…」

藤井キャスター:
「そうですよね。誰かがここで代わりに(店を)やってくれたら」
兄・正照さん:
「そうです」

藤井キャスター:
「何か変化があったり効果があったりということはありますか?」
兄・正照さん:
「やっぱり若い人がいい感じになっているじゃないですか?」

大館さん:
「応援で来られた方が帰りにお土産買うのに寄ってくれたりということもあります」
藤井キャスター:
「そうですか」
兄・正照さん: 
「商売は二の次。店閉めて(開幕戦に)行こうかな」

藤井キャスター:
「FC今治があさってホーム開幕戦を迎えるんですよ。応援はされていますか?」

平安堂 本竜啓多さん:
「しています。去年?一昨年に試合にも行って。何回か」
「街がのぼりが立っていてすごく明るくなったかなって。主人とも話していて(試合に)行ってみたいねって」

藤井キャスター:
「お父さん、こんにちは。え?すごいじゃないですか。今治市市民活動推進委員会長。連れてきたわけじゃないですよね?じゃあもう今治の街の変化はずっとご覧になってきた?」

今治市市民活動推進委員会長 近藤健太郎さん:
「わかります。合併して20年なりましたよね。いろんな変化もあるんですけどこの商店街が一番辛いところなんです。シャッター街になっているじゃないですか」

藤井キャスター:
「その点でいうとFC今治がJ2に上がったというのはいいニュースじゃないですか?」
近藤さん:
「当然あさっての日曜日も行くんですけどね。シーズンチケットを持っていましてねJFLのときからずっと応援しているんです」

藤井キャスター:
「FC今治に期待することは?」
近藤さん:
「それはJ1ですね。来年はいきなりJ1に行く土台を作ってほしい」

藤井キャスター:
「力強い!」

クラブが地域に与える影響は

【中継】藤井キャスター:
2024年シーズン経済波及効果、いよぎん地域経済研究センターが2018年の調査をもとに試算をしたということなんですが。まずは愛媛FC、7億円から8億円、FC今治は5億円から6億円、つまり年間この両チームでどれぐらいになるんですか。
松友アナ:
14億円。

藤井キャスター:
14億円の経済波及効果が試算されているということなんですが、実は7年前の調査ちょっと前の調査なんですが、J1に昇格したらこの経済効果はどうなるかということを見てみるとなんと3.1倍ということなんですね。
松友アナ:
つまりおよそ42億円。

藤井キャスター:
愛媛県からJ1が2チーム出ると42億円の経済効果が見込まれるのではないかという試算があるわけですね。いかにクラブが地域に影響を及ぼすかということがわかっていただけると思います。

藤井キャスター:
さあ、実はですねちょっと声が聞こえてきているんですが何だと思いますか?中を見てみると、高校生から一般の方までいらっしゃるんですが、ちょっとお話を聞いてみましょう。FC今治の宮谷先生、何が行われているんですか。

宮谷拓也先生:
J2開幕に向けてJ2開幕を盛り上げるためのポスター作りをやっております。生徒2人が主催で地域の方々と一緒にもFC今治を盛り上げたいということで。

藤井キャスター:
ちなみにFC今治里山校というのはどういう学校なんですか。
宮谷先生:
共助のコミュニティってあると思うんですけどみんなで助け合うっていう、そのコミュニティのリーダーが生まれるような、そういう人材をこれから育てていきたい学校ですね。

藤井キャスター:
それは岡田元日本代表監督の意思の一つでもあるわけですね。開幕戦に向けてみんながポスターを作ってるということなんですが。

宮谷先生:
今皆さんが、無地のポスターにいろいろと案を出し合って、素敵なポスターを作っていただこうと思うんですね。これは去年地域の小学生が作ったチラシなんですけど、メッセージをつけたり似顔絵を書いたり、盛り上げるようなポスターができたらいいなって思ってます。

藤井キャスター:
というポスターを今どうやって色づけしようかと考えていらっしゃるところですね。これはもう開幕戦を盛り上げるためにも必要なポスターと思いますけれども、先生、明後日の開幕戦、FC今治勝ちますか。
宮谷先生:
絶対に勝ちます。
藤井キャスター:
絶対に勝つという力強い言葉ですよ。

白石キャスター:
はい、宮崎先生ありがとうございます。そして藤井さん、2つのチームを取材されてみていかがでしたか。

藤井キャスター:
愛媛県にJリーグのクラブが2チームあるというのはこれは素晴らしいことで、何が素晴らしいかというと、ライバルが身近にいるということなんですよ。相手がどういう戦いをするのか、どういうスタジアムを作るのか、どういうイベントを開催するのかを見ることによって、お互いが切磋琢磨していって、なぜかそれがJ1に繋がっていくんじゃないかという効果も見込めるので、この2チームが元気に試合をすること、地域を元気にすることが大切なんだなということが、取材を通してわかりました。

最終更新日:2025年2月17日 17:00
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