「トースターから火が出た」松前町で住宅5棟を焼く火事 “台所”に潜む危険性
きのう夕方、愛媛県松前町で住宅5棟を焼く火事が発生しました。出火場所は「台所」とみられています。空気が乾燥するこれからの季節、身近な台所にも、火事の危険が潜んでいます。
激しく吹き出す炎に、大量の煙…爆発音やガラスの割れるような音が聞こえます。
きのう午後4時すぎ、松前町筒井の木造住宅で起こった火事。休日の住宅街が一時騒然となる中、火はおよそ4時間半後に消し止められましたが、火元となった住宅が全焼。大小合わせ、周囲の4棟に延焼したということです。
また、火元となった住宅に住む85歳の女性が煙を吸うなどして病院に搬送されましたが、命に別条はありません。
通報した男性:
「慌てて出たら火事になりよると言ったので(通報した)。キッチンのあたりで火事になったらしくて」
実況見分の結果、今回の火元とみられている“台所”。火災直後、警察の調べに対し、住人の女性は「トースターを使っていたら火が出た」と話しています。
身近な場所に潜む危険に、専門家は…
製品評価技術基盤機構(NITE)製品安全センター宮川七重課長:
「(調理器具の)汚れをきれいにしていただくというのが一つ事故(火災)を防ぐポイントになる。トースターとかでもパンくずを下に受けるような皿があると思うが、食べかすなどがついてると、そこが加熱されて炭化してそこから火が出る」
また、調理器具の取扱い説明書をよく確認することや台所周りの整理整頓が重要だと言います。
万が一、電子レンジやトースターの中で発火してしまったら…
宮川さん:
「(電子レンジなどの)扉を開けないでほしい。実は扉を開けると酸素が流れ込んで余計、火が立ち上ってしまうと、まずスイッチを切ってコンセントを抜いて、そして周りに燃え広がらないか、火が落ち着くかどうかを確認してほしい」
宮川さんによると、目安として火が自分の身長を超える高さになった場合は、すぐに身の安全を確保する必要があるということです。
宮川さん:
「ちょうど今大掃除のシーズンだと思うので、キッチン周りをきれいに掃除していただいて、安全・安心に新年を迎えていただければと思う」