【独自】陸自松山駐屯地から国道11号につながる新たな市道の整備へ 東温市が用地買収を完了
狙いは、南海トラフ巨大地震など大規模災害時の対応力の強化です。
陸上自衛隊松山駐屯地から国道11号へつながる新たな道路を整備するため、愛媛県東温市が用地の買収を終えたことが分かりました。近く着工する方針です。
清家記者:
「あちらの松山駐屯地からこちらの国道11号へと抜ける新たな道路の整備が始まる見通しです」
複数の関係者によりますと、陸上自衛隊松山駐屯地の敷地拡大と、国道への新たな“アクセス道”の整備に向け、東温市や防衛省などの関係機関は対象となる用地の買収を完了させたということです。
計画されているのは、松山駐屯地から南東方面の国道11号へつながる道路です。近くには、先月開通した東温スマートICがあり、高速道路へのアクセスが向上します。
現在、松山駐屯地から大規模な部隊が出動できる道は、「旧国道11号」につながる北方面の道路1本しかありません。そのため、災害時には渋滞に巻き込まれたり、そもそも地震などによってこの道自体が寸断されたりして、災害対応に影響が出ることが懸念されていました。
そして今回、東温市が整備を進める新たな市道は、松山駐屯地から南東方面の国道11号へと延びる長さ660mの道路です。
今回の計画が実現すれば、北方面と南東方面の2つの道路を使って出動することができることになり、南海トラフ巨大地震などでの対応力強化が期待されます。市は近く工事に着手し、来年度中に完成させたい考えです。