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地震から一夜 被害の報告はないが『常に南海トラフ地震を意識して地震への備えを確認してほしい』【高知】

2025年1月14日 18:39
地震から一夜 被害の報告はないが『常に南海トラフ地震を意識して地震への備えを確認してほしい』【高知】
1月13日夜、日向灘を震源とするマグニチュード6・6の地震があり、高知県内では宿毛市などで震度3を観測しました。
室戸市と土佐清水市で10センチの津波を観測した今回の地震を振り返ります。

13日午後9時19分ごろ、日向灘を震源とする地震があり、宮崎県で震度5弱、県内でも震度3を宿毛市、黒潮町震度2を高知市など16の市町村で観測しました。
地震から10分後の午後9時29分には 気象庁が高知県と宮崎県に津波注意報を発表。
午後9時55分には、南海トラフ地震との関連性の調査に入りました。

その後、県内では午後10時17分に室戸岬で、その4分後には土佐清水でそれぞれ10センチの津波を観測しました。

県庁3階では午後10時半過ぎ、危機管理部の職員が市町村の情報収集に追われていました。
1時間後の午後11時半過ぎ。県庁では危機管理連絡員会が開かれ、南海トラフ地震との関連性の結果がまだ出ていない緊迫した状況下で情報共有が行われました。

気象庁は午後11時45分に南海トラフ地震との関連性の調査終了を発表、会見を行いました。

■気象庁
「南海トラフ地震臨時情報調査中を発表し、臨時の評価検討会を開いて調査をした。その結果、今回起こった地震は南海トラフ地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる現象ではなかったという判断になりました」

午後11時50分、津波注意報は全て解除され、県内沿岸部の19市町村に出されていた避難指示も全て解除されました。安堵がひろがる中、県の危機管理担当者は。

■県危機管理部・江渕さん
「臨時情報も南海トラフ地震とは関連がないということが調査検討会の方で発表されました。しかしながら、南海トラフ地震はいつ発生してもおかしくない、ということは常に意識して地震の備え、県民の皆さんしっかりこれを機会に確認していただければと思う」

そして一夜明けた14日。
県内ではこれまでのところ被害の報告はありませんが、去年から地震が続く宿毛市では住民が不安な様子でした。
気象庁は、今後1週間程度は同程度の地震が発生する恐れがあり、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼び掛けています。
最終更新日:2025年1月14日 18:39
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