高知市の中学校のプールで、水泳の授業中だった男子児童が溺れて死亡した事故を受け、7月9日、盛山正仁 文部科学大臣は「学校体育活動中の事故防止の徹底に努める」と述べ、水泳指導の安全管理を徹底するよう全国の教育委員会に通知したことを明らかにしました。

7月5日、高知市の長浜小学校4年の男子児童が、近くの南海中学校のプールで水泳の授業中に溺れて死亡する事故がありました。授業は、小学校のプールがポンプの故障で使用できないため、深い所で水深が10センチ以上深い中学校のプールを使って行っていました。

この事故を受け、盛山文部科学大臣は9日の閣議後の記者会見で「学校体育活動中の事故防止のさらなる徹底に努める」と述べました。

盛山正仁 文科相
「高知市の小学生が授業の中で水泳の授業で溺れて亡くなった。誠に遺憾。心よりご冥福をお祈りいたします。誠に残念な今回の事故を踏まえ、7月8日に全国の教育委員会等に改めて注意喚起の事務連絡をした。今後ともこのような事故が起こることがないよう、学校体育活動中の事故防止のさらなる徹底に努めていきたい」

文部科学省は8日、全国の教育委員会などに改めてプールを安全に利用できるよう管理体制を整え、児童生徒の安全管理、安全指導を徹底するよう通知していて、普段使用しているプールと異なる環境で授業を実施する場合も含め、適切な対応の徹底を求めています。