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寝たきりの息子を殺害 母親に懲役4年の実刑判決

2024年10月3日 18:51
寝たきりの息子を殺害 母親に懲役4年の実刑判決

 去年(2023年)8月、岡山県玉野市で、体が不自由で寝たきり状態だった息子の首を絞め殺害した罪に問われていた母親に対し、岡山地方裁判所は今日(3日)、懲役4年の実刑判決を言い渡しました。

 判決を受けたのは玉野市迫間の無職、山﨑末子被告80歳です。判決によりますと山﨑被告は去年8月の早朝、自宅1階の居間で、当時52歳の長男の顔にタオルケットを押し付け、更にネクタイで首を締め死亡させました。

 今日の判決公判で岡山地裁の本村曉宏裁判長は「寝たきり状態だった被害者が死を避けられないと考えることはやむを得ず、被告人に殺されることを同意したとはいえないことは当然。」と指摘。

 その上で「死んで楽になりたいという自分の気持ちを優先し、それが被害者のためでもあるなどと考えた決断は、身勝手というほかない。」として、懲役5年の求刑に対し、懲役4年の実刑判決を言い渡しました。

 判決後、山﨑被告の弁護人は、控訴について週明けに被告と相談して決めるとしています。

    西日本放送のニュース