熱海市に住む80代の女性が現金1500万円などをだまし取られる特殊詐欺事件がありました。

警察によりますと1月15日午前、自宅の固定電話に近所の知人をかたる男から「自分が役員を務める会社の関係で東京の品川郵便局に行ったが、会社の支払いで1500万円が必要」「でも今持っていないからおばさん助けて」「自分は東京に行っていてもう1人の役員の息子が沼津にいるのでその人に渡して」「熱海駅に持ってきてほしいけれど無理なら家の近くに行かせるから」などと複数回、電話があったということです。

女性はその後、自宅近くの路上に現れた2人組の男に現金1500万円とキャッシュカード2枚を手渡しましたが、16日、知人本人に会った際に詐欺だと気づき警察に被害届を提出しました。

2人組の男はともに20代ぐらいで1人は小太りでトレーナー、帽子、マスクを着用していてもう1人は細身でスーツを着ていたということです。

警察は「息子や孫などをかたる電話があったらまず家族と警察に連絡してほしい」と呼びかけています。