浜松市に住む70代の女性が警察官や携帯電話会社をかたる人物からの架空請求の電話で現金約6400万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭いました。

警察によりますと、女性の携帯のショートメールに携帯電話会社をかたる宛先から「ご利用料金について確認したいことがあります」という内容と電話番号が送信されてきたため電話をかけました。

その後、携帯電話会社の職員や県外の警察官を名乗る人物などから「アダルトサイトの未納料金がある」「コンピューターウイルスを拡散させた被害を補償するための保険料」「犯罪収益当否認定を行う」などと複数回にわたり金銭を要求され、2024年10月上旬から12月下旬までの間にかけて市内の金融機関のATMから合わせて現金約6400万円を指定された銀行口座に振り込んだということです。

「補償金の一部が戻る」と伝えられていたものの、期日になっても返金されないことから不審に思い家族に相談したところ詐欺と気づき24日、警察署に相談したということです。

女性は警察官をかたる人物などから「家族が事件に関与している可能性がある」などと誰にも言わないように指示され、金銭を要求され続けていたとみられています。

警察は「身に覚えのない利用料金の請求は詐欺で、必ず家族や地元の警察に相談してください」と呼び掛けています。