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【連日猛暑】熱中症対策に欠かせぬ「エアコン」…製造ピークを迎えた工場直伝“上手な使い方”とは(静岡)

2024年6月25日 17:33
【連日猛暑】熱中症対策に欠かせぬ「エアコン」…製造ピークを迎えた工場直伝“上手な使い方”とは(静岡)

静岡市駿河区で2日連続の猛暑日となるなど静岡県内各地で厳しい暑さとなる中、欠かせないのが「エアコン」。

いま、まさに製造のピークを迎えた静岡市のエアコン工場で、普段は見ることができない製造現場を見せていただき、さらにお財布にやさしいエアコンの上手な使い方を聞いてきました。

連日、県内各地で30℃超えの真夏日となるなか、体調管理や熱中症対策に欠かせないのが「エアコン」。実は、静岡市内でそのエアコンを製造している工場があることをご存じですか?それがこちら。静岡市駿河区にある「三菱電機静岡製作所」。その広さは、なんと東京ドーム4.4個分。2024年で創立70周年を迎え、三菱電機の国内向け家庭用エアコンすべてをここで製造しているのです。これまでに、静岡から全国へ出荷された家庭用エアコンはなんと4400万台以上。

静岡製作所では約5800人の従業員が働いていますが、本格的な夏を目前にルームエアコン製造ラインは大忙し。そのほとんどが機械が自動で製造しているかと思いきや、意外にも「手作業」での作業が多いようです。また、こちらの工場にはマイナス40℃から54℃までを再現できる試験棟があり、エアコンの製造だけでなく開発や設計も行っていて、まさにメイドイン静岡のエアコンを生み出しているのです。

ところで、最近は異常な暑さが続き、その一方で電気代は高騰。そんな厳しい状況の中でも少しでも電気代を抑え、上手にエアコンを使う方法をプロに直接教えてもらいました。

まずはエアコン自体の進化について聞いてみました。エアコンの売り文句に「節電」や「エコ」という言葉が使われますが、実際どのぐらい向上しているのでしょうか。

(三菱電機静岡製作所 山岡 徹さん)
「こちらのモデルの10年前のものと比べると、26畳用だと約14%年間消費電力量が減っている」「電気代のことを考えると最新のエアコンを使用することがおすすめ」

年間消費電力量が14%減少すると年間の電気代は12990円も少なくなります。これは、エアコンに付いているセンサーが進化したことにより、人の位置や部屋の状況を把握し効率よく快適な空間を作り出すからです。そのため、あまりにも古いエアコンを使い続けるよりも、最新のエアコンに変えたほうがお得になることも多そうです。しかし、買い替えなくても、上手な使い方をすることで電気代を減らすことができます。

(三菱電機静岡製作所 山岡 徹さん)
「一番おすすめなのはフィルター掃除になります」

(三菱電機静岡製作所 山岡 徹さん)
「フィルターを取って掃除機で表面のほこりを吸い取っていただく」「汚れがひどい場合には水洗いや薄めた中性洗剤を使ってスポンジで洗い流すとよい」「2週間に一度の掃除がおすすめ」

フィルターを掃除することで、風の通りがよくなり効率的に部屋を冷やすことができ、省エネにつながるのです。一方、エアコンの運転方法にも省エネにつながるポイントが!

省エネにつながる使い方その1「風向は水平に」

(三菱電機静岡製作所 山岡 徹さん)
「今風が下向きになっていますが、実は風向きを水平にしていただくと効率的に部屋を冷やせる」「部屋の上に暖かい空気が集まっているので空気のムラをなくせる」

そして、省エネにつながる使い方その2「自動を有効的に」

(三菱電機静岡製作所 山岡 徹さん)
「電気代を気にして弱風にする方も多いが、設定温度に達するまでに長い時間がかかるため、結局、電気代がかかる」「そこでおすすめなのが自動ボタンです」

設定を自動にすることで最初は強い風が出てきますが、設定温度に達すると風が弱まり、効率的な運転をしてくれるんです。他にも、室外機の周りにものを置かないことなども省エネ向上に役立つといいます。

電気代を気にしてエアコンを使わなければ命に係わることもあります。無理して暑さを我慢するのではなく、エアコンを賢く使って厳しい夏を乗り切りましょう。

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