【梅雨末期の大雨か】未明に掛川市・磐田市など中心に局地的豪雨で一時は「緊急安全確保」も…(静岡)
16日 未明、静岡・掛川市や磐田市を中心に局地的に降った非常に激しい雨。
(上土方地区の住民)
「雨は土砂降り」「土手に(草木が)堆積しているし、かなり水位は上がるし怖いなとは思うけどね」
気象台によりますと、午前4時前までの1時間に、磐田市で77ミリ、掛川市で56.5ミリの雨量を観測。磐田市では7月の観測史上最大となりました。この雨により、午前5時ごろ、土砂災害の危険が高まったとして、掛川市上土方地区の341世帯995人を対象に「緊急安全確保」が発表されました。
警戒レベルのうち最も高いレベル5の「緊急安全確保」。記憶に新しいのが7月12日に愛媛・松山市で発生した土砂崩れです。愛媛県の松山城の城山で発生した土砂崩れでは、木造の民家1棟が押しつぶされ、この家に住む親子3人の死亡が確認されています。この時も松山市の一部地域では「緊急安全確保」が出されました。
16日、掛川市上土方地区に発表された「緊急安全確保」は、午前7時過ぎに解除されましたが、掛川市では民家の裏山が崩れる被害も。
(清水 将光 記者)
「こちらの民家では裏山の土砂が崩れ、家の目の前まできています」
家の中へは土砂は入らず、けが人はいないということですが、突然の出来事に住民は…。
(住民)
「ぐしゃんと音がしたんですね。あ!って言って、それで見たらあそこのブルーシートから土が下へ落ちてねっていう感じで」
「緊急安全確保」が出されたのは午前4時29分。夜が明ける前の大雨ということもあり、地元住民からは「気が付かなかった」という声も。
(上土方地区の住民)
「夜中で寝ていたので対応していないよね。何もね」
(上土方地区の住民)
「明け方は気づかない。やっとテレビの全国放送で、上土方というのが出たので、それで初めてわかりました」
気づかないうちに家の外では大きな被害となっていることも…。どんな時でも対応できるよう日ごろからの備えが求められます。