「人間としてけじめをつけたい」堀井学衆議院議員が不出馬表明 地元の有権者「すべてあいまい」
(堀井学衆院議員)「政治資金問題不記載問題について、国民の皆さま方・道民の皆さま方に深くお詫びを申し上げます。政治家として1人の男として人間としてけじめをつけたいという思いでありました。昨年12月から今日にいたるまで、私自身も自問自答して深く考えておりました。
そこで、次期衆議院選挙に出馬しないという決断に至った次第であります。副大臣をわずか3か月で辞任するということが1点であります。もう1点は事務所にて秘書の横領事件があり、秘書が逮捕されました。引き続いて、政治資金の不記載問題という相次いで起こったこの問題に責任をとる必要があると考えておりました。
選挙区内の自民党関係者、そして有権者の皆さま方、ご信頼・ご信用をいただいていた皆さま方の信用と信頼を失墜する結果になったということが理由であります」
午後5時半から会見を開き、次の衆院選に出馬しないことを正式に表明した堀井学衆議院議員。
(青柳記者)「堀井議員の登別事務所前です。きょうは対応できる人がいないということでひっそりとしています」
堀井議員は道議会議員2期目の途中で衆議院選挙に出馬し、2012年に初当選しました。
堀井議員は現在、自民党北海道9区支部の支部長を務めていますが、派閥から収支報告書に記載のない2196万円のキックバックを受け取り、1年間の党の役職停止処分を受けています。
(堀井学衆院議員)「深くお詫びを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」
2024年1月、地元で会見を開き謝罪しましたが、経緯など具体的な説明はしませんでした。
こうした問題をうけ、自民党苫小牧支部は堀井議員を次の衆院選の候補者とは認めないとする文書を各支部に送り、去就が注目されていました。
不出馬の意向をうけ、堀井議員の地元・北海道9区の有権者は・・・
(苫小牧市民)「きちんとした説明をしていないし、すべてあいまいというかうやむやにしていて、市民を馬鹿にしているというか。もう(衆院選に)出ないほうが逆にいいと思います」
(苫小牧市民)「理解できない行動ですので、責任をとっていただくのは当たり前だと思います。国会で何をやっていたか全然わかりませんから」
その姿勢に、地元の有権者から厳しい目線が送られていた堀井議員。
次の衆院選に出馬しないことで決着したものの、裏金については明言を避けました。