日経平均34年ぶり最高値更新バブル超え…そのとき道民は 受け止め様々「実感ない」の声も多数
日経平均株価がバブル期を超えて史上最高値を34年ぶりに更新し、3万9千円台をつけました。
背景には北海道に進出するラピダスなど半導体企業への期待があります。
「いった、いきました!いまバブル後の最高値を更新しました!」
日経平均株価は22日、1989年12月29日に記録した史上最高値(取引時間中)3万8957円44銭を上回りました。
その後、終値の最高値3万8915円87銭を34年ぶりに更新し、3万9098円68銭で取引を終えました。
(SMBC日興証券 札幌支店 野崎和彦さん)「今株価の上昇をけん引してるのは、半導体の分野が非常に強いと思います。アメリカで半導体関連の決算がよかった」
アメリカの半導体大手「エヌビディア」の決算が発表され、市場の予想を上回る結果となったことが大きな要因だということです。
34年前に最高値を更新したときは、いわゆる「バブル期」で景気は絶好調。
物価が安定する中、実態を伴わないほど土地の値段は高騰を続けました。
経済の専門家からは歓迎の声が聞こえる一方で、自分たちの生活や道内経済へどのような影響があるのかといった疑問の声もー
(学生)「今株価が上がってるといわれても自分にはそんなに関係ない。実感ないですね」
(タクシー運転手)「マチがにぎわってくれればそれに越したことはない。もっと活気が出てくれればと思います」
(男性)「平成のときのバブルの時と違って、うわーって盛り上がりがない感じ」
(SMBC日興証券 札幌支店 野崎和彦さん)「バブルの頃と比べて企業の業績が当時よりも良くなっている。今は選ばれた企業の株価が上昇する傾向が非常に強い。(アメリカ企業にひっぱられて)国内の半導体関連の会社も強くなっているという状況です」
千歳に進出するラピダスを含め、株価上昇をひっぱっている半導体業界。
今回の株の最高値更新が、ラピダスが進出する道内経済の成長につながるのか推移を見守る必要があります。