飼育員も「ひと安心」 母親に寄り添い泳ぐ バンドウイルカの赤ちゃん 北海道初の繁殖成功
おたる水族館のバンドウイルカの「メリー」が18日夕方、メスの赤ちゃんを出産しました。
バンドウイルカの繁殖に成功したのは、北海道内の水族館では初めてということです。
おたる水族館で18日午後5時に生まれた、バンドウイルカのメスの赤ちゃんです。
体長はおよそ95センチで、出産から2分後には自発呼吸が確認され、寄り添ってきた母親の「メリー」と一緒に泳いでいたということです。
母親の「メリー」は推定20歳で、2023年11月に妊娠が判明しました。
水族館では授乳トレーニングのため、今月初旬からイルカショーを休止して出産に備えてきました。
おたる水族館によりますと、バンドウイルカの繁殖成功は道内の水族館では初めてで、19日朝に授乳も確認できたということです。
(おたる水族館 重本真子さん)「出産自体がスムーズに進んで、授乳もできたというところで、我々はひと安心で少しゆっくり休めるかなという気持ちです」
体調は母子ともに順調で「メリー」は積極的に赤ちゃんイルカの子育てをしているということです。
来館者からも喜びの声が聞かれました。
(来館者)「成長が楽しみです」
(来館者)「早く赤ちゃん見たい」
(来館者)「やっぱりうれしいですね、新たな命が誕生するというのは。子どもたちにもぜひ見せてあげたいなと思います」
当面の間はイルカスタジアムには入場できませんが、水族館ではイルカの状態が安定した段階で、赤ちゃんイルカの公開やイルカショーなどのイベントを再開したいとしています。