「近所の目が…」公園は条例で禁止 花火はどこでやればいいの?河川敷も一部エリアのみ 札幌市
親戚も集まり、手持ち花火を楽しむ家庭も多いと思いますが、実は札幌市内の公園は花火の実施は禁止となっています。
ではどこで花火をすればいいのでしょうか。
夏の風物詩・花火です。
この日、清田区では町内会主催の手持ち花火大会が行われました。
手持ち花火は夜を楽しく過ごせる一方で、住宅街ではこんな懸念もあるのが実情です。
(札幌市民)「煙が出たりとかあるので近所の目は気にしてやります」
気になるのが火やごみの不始末、そして騒音の問題。
そのため、札幌市内の全ての公園では条例によって花火が禁止されています。
自宅の敷地内で行うか、町内会のイベントなどで特別に申請することで、公園などでも花火を楽しむことができるといいます。
(里塚・美しが丘地区町内会 池田和明副会長)「家が立ち並んでいるところでやりづらくなってきていますよね。昔結構うちも子どもが小さいころはやった記憶があるんですけどね」
公園で花火ができないとなると、河川敷はどうでしょうか。
(吉岡記者)「豊平川の河川敷です。この限られたスペースであれば、注意事項を守って花火を楽しむことができます」
国土交通省のHPで確認すると、河川敷のうち、青で示された一部のエリアは花火を使用できるということです。
しかし、実際に河川敷を見てみると看板などはなく、どこが花火可能なエリアなのかはわかりにくいのが現状です。
そのため日没後の河川敷ではー
(吉岡記者)「禁止エリアですが、花火を楽しんでいる姿が見えます」
花火をしていたのは市内の高校生です。
(吉岡記者)「皆さんはこのエリアが実は花火が禁止されているエリアだというのはご存じでしたか?」
(高校生)「えっそうなんですか、知らないですね」
(高校生)「学生の醍醐味だから(花火できる場所を)もうちょっと増やしてほしいなって気持ちはあります」
一方、花火ができるエリアで楽しむ人は事前に調べてきたということです。
(札幌市民)「ネットで花火ができる場所を調べてきました」
(札幌市民)「昔どこでもやってたよな。家の前でもやってたし、学校のグラウンドでもやってたし、そこら辺の草原でもやってたし、今そんなことやってたらすぐ通報されるよな」
(札幌市民)「やれる場所がないっていうのは聞いていたんですが、こういうとこだけというのは、40年以上住んでいるんですけど驚きました」
札幌市はこう呼びかけています。
(札幌市建設局みどりの管理課 濵岡次郎さん)「河川管理事務所等の指示に従って、やれる場所もあろうと思いますので、その辺も踏まえつつ楽しい夏休みを過ごしていただけたらなと思います」
夏の夜に欠かせない手持ち花火。
どこが可能な場所なのかしっかり下調べをする必要があります。