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全国に30万人超え “不登校”の子どもをどう支える? 寄り添い続ける親の思いとは― 北海道

2025年3月22日 23:13
全国に30万人超え “不登校”の子どもをどう支える? 寄り添い続ける親の思いとは― 北海道

学校を年間で30日欠席する「不登校」の子どもは、全国で30万人を超えています。

「不登校」になったことで周りとの距離を感じ、焦りや不安を感じるのは家族も同じです。

どう子どもを支えていくか、親の思いを取材しました。

不登校になった小6・鈴村玲衣さん 見るからに痩せていく娘… 見守る母親の考え

(兄・義暁さん)「作者も同じなの」

(父・義博さん)「作者一緒なの?」

(玲衣さん)「そうだよ」

(父・義博さん)「じゃあ絶対面白いね」

上川管内に住む小学6年生の鈴村玲衣さん。

兄の義暁さんと弟の義史さんとは大の仲良しです。

(母・結さん)「入学式すごい緊張してるよね」

(玲衣さん)「うん、あんまり覚えていないかも」

入学当初は楽しく通学していたという玲衣さん。

4か月ほど経った夏休み明けから徐々に学校に通わなくなり、現在は主に自宅で過ごしています。

(玲衣さん)「自分では楽しかったんですけど、疲れちゃっていたみたいで、ちょっとずつお休みする日が増えて」

玲衣さんは音や匂いを人一倍強く感じ、周りの人の喜怒哀楽といった感情を強く感じ取る特性があります。

通学できなくなった頃は食欲が落ち、痩せていったと言います。

(母・結さん)「徐々に食欲が落ちていって、食べるのが好きな子なのに2口3口夕食を食べたらおなかいっぱいと言って、痩せていったんですよね。見るからに」

母の結さんは「無理に学校に行かせることもなく無理に休ませることもしない」と玲衣さんを見守りました。

現在は週に1・2回給食を楽しんだり、先生と個別に授業を受けるようにしています。

玲衣さんの判断を大切にしたいと考える母の結さん。

それは、自らの経験に基づいています。

母親自身も不登校を経験「人生が終わるわけではない」

(母・結さん)「自分自身が小学校4年生から不登校になって、小学校と中学校はほぼ通わずにいて、高校は通信制に進んで、公務員として仕事をしている。自分の体験として、不登校になったから人生が終わるわけではないと実体験としてもっていた」

結さんは不登校を乗り越え公務員にー

自立するため勉強を続けていた結さんを陰ながら支えていたのは、家族でした。

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