墓石にQRコード スリムでガラス製のお墓も 彼岸の中日…お墓のいまどき最新事情! 北海道
3月20日は彼岸の中日とあって、墓参りをする人の姿が見られました。
墓じまいをする人が増えている一方で、QRコードを読み取ると先祖の顔写真が出てくるなど、イマドキのお墓も人気です。
この時期の墓参りは、高く積もった雪をかき分けるところから。
彼岸の中日の20日、札幌市豊平区の霊園では先祖の墓に手を合わせる人の姿が見られました。
(墓参りに来た人)「30分くらいかかった。喜んでくれるかな、褒められるかなと思ってやりました」
墓参りの習慣はいまも昔も変わりませんが、お墓のあり方は時代に合わせて変化しています。
滝川市の石材店にあるお墓をよく見てみると、なんと!QRコードがついています!
(山崎石材 山崎修社長)「こちらのQRコードを読み込んだら、お墓に関わる家族の歴史や思い出につながるようになっている」
QRコードを読み取ると、先祖の顔写真が出てきたりー
墓に関係する人物や家族の歴史を振り返るサイトを見ることができます。
お墓を通じてより先祖とのつながりを実感できると人気です。
(山崎石材 山崎修社長)「昔は背丈以上の高さのお墓が多かったですが、小ぶりなお墓のスタイルが多くなっている」
さらに、耐震性に優れていて維持するための手間がかかりにくいというスタイリッシュな見た目のものや、ガラスを使ったコンパクトでデザイン性の高いものまで、お墓事情は多様化しています。
また、近年は管理のしやすさから親族の墓を1つにまとめる人も増えるなど、お墓の見直しも進んでいます。
お墓事情について墓参りに来ていた人たちはー
(墓じまいは考えていない)「自分の親や祖父母とつながっているから、そういうのは大事にしないといけない」
(墓じまいを考えている)「先祖とのつながりと継承する人間がいなくなるのと、どうしたらいいのか難しい。私の代で考えないといけない」
いま、不特定多数の遺骨が一緒に埋葬される合葬墓が注目されています。
墓を管理する負担の重さから、お骨を別の場所へ移し、墓石を撤去する「墓じまい」が年々増加しているためです。
遺族による管理の必要がないこともあって、この市内唯一の公営合葬墓はここ10年で利用数が急増しています。
(札幌市保健福祉局施設管理課 伊藤智さん)「お墓を引き継ぐ子どもや親族がいないという理由でお墓を引き払う人が増えている。お墓を持っている方が墓じまいをして、合同塚に預ける人も増えています」
先祖を思う気持ちは変わりませんが、墓を守る負担感など多様な価値観から墓事情に変化が起きています。