「恐ろしい」まるでスケートリンク つるつる路面に困惑 転倒事故で骨折も 北海道
(石黒記者)「札幌市中央区の石山通です。こちらではスケートリンクのように氷が張った状態になっていて、このように冬靴を履いていてもすぐに滑ってしまうほどつるつるになっています」
今季一番の冷え込みとなった北海道。
札幌でも最低気温が氷点下8.2度と今季最低となりました。
冷え込みが厳しくなると路面はつるつるになっていました。
歩いている人たちは・・・
(女性)「つるつるでおっかないです、滑るので。(滑らないように)靴は気を付けているし、とげとげついたやつ」
なかには両手に荷物を持って歩く人もいました。
(女性)「わたし1回去年転んでね、くるぶしの下の骨がひび入ったの」
札幌市消防局によると、雪道での転倒による救急搬送は先月1か月間だけで114人にのぼり、去年の12.7倍になります。
札幌市内の整形外科でも、転倒によりけがをした患者が増えているといいます。
(福住整形外科クリニック 亀田和利医師)「雪が降り始めてそんなに積もっていない氷のときがいちばん転倒が多い」
夏に比べて、転倒によるけがで病院を訪れる人は10倍近くにもなるといいます。
足元が滑った瞬間にとっさに地面に手をつくケースが多く、手首を骨折する患者さんが多いということです。
骨折が特に多いのが高齢者だといいます。
(福住整形外科クリニック 亀田和利医師)「腰を落としてゆっくり歩くとバランスがとりやすい」
雪道で転ばないようにするための体作りとして、いま札幌市のプロトレーナーが考案した「あへあほ体操」が注目されています。
(AHプロジェクト しものまさひろさん)「体のパフォーマンスのもととなるのが、この腹横筋なんですよね。腹横筋にしっかりと日常的に働きかける、それが転倒予防につながってくる」
(石黒記者)「やってみます!あへ~あほ~あ・へ・あ・ほ、きついですね」
「へ」と「ほ」でおなかをへこませるのがポイント。
腹横筋を鍛えることで体の動きがスムーズになり、転倒を防ぐことができるということです。
また、冬道の転倒対策として札幌市でも正しい「砂のまき方」動画を公開しています。
「つるつる路面をみつけたら、砂をまきましょう!」
札幌市ではコンビニや銀行、商店など1500店舗以上が協力して砂まきを行っているということです。
冬道に慣れていないいまがもっとも多い転倒事故。
足元に気を付けてゆっくり歩いたり、日ごろから運動をするなどして転倒対策をしていきましょう。