「銀行カードあんのか」「全部出せ」交際相手の女ら2人を強盗致死などの罪で起訴 大学生暴行死
北海道江別市で10月、男子大学生が集団暴行を受け死亡した事件で、傷害致死などの疑いで逮捕していた交際相手の女ら2人を、札幌地検は、より刑罰の重い強盗致死などの罪で起訴しました。
強盗致死や詐欺などの罪で起訴されたのは、江別市の大学生・八木原亜麻被告(20)と川村葉音被告(20)です。
起訴状などによりますと、八木原被告と川村被告は10月、江別市の公園で長谷知哉さんに「銀行カードあんのか」「全部出せ、全額」などと言って、現金やキャッシュカードなどを奪ったうえ、集団で激しい暴行を加えて死亡させたとされています。
また、川村被告は札幌市白石区のコンビニエンスストアで、長谷さんのキャッシュカードを使い、ATMから現金12万7000円を引き出した窃盗の罪でも起訴されています。
この事件では長谷さんと交際していた八木原被告と川村被告のほか、傷害致死や強盗などの疑いで16歳から18歳の少年4人が逮捕されています。
(山本記者)「被告らは暴行中の動画をスマートフォンで撮影していましたが、そこには残忍な犯行の様子が映っていました」
捜査関係者によりますと、動画の中で長谷さんに対して、八木原被告との交際を巡るトラブルについて因縁をつけ、無理やり謝罪させている様子が映っていたということです。
その後も執拗な暴行を加え、死亡させたとみられています。
八木原被告は警察の調べに対して「直接暴行に加担せず、笑ったりあおったりした」という趣旨の話をしている一方、川村被告はー
「自分も暴行している」
川村被告と少年4人が中心となって暴行を加えたとみられています。
より刑罰の重い「強盗致死罪」が適用された今回の事件。
全容解明は司法の場へと移ることになります。