草野球の試合にブルペンも開放 「ナイトラン」を開催 赤字解消へ試行錯誤が続く札幌ドーム

ファイターズが北海道北広島市に移転して1年が経ち、
札幌ドームの経営環境は大きく変化しました。
赤字解消へあの手この手で試行錯誤を続ける札幌ドーム。
現状と今後の可能性を探りました。
移転後初 ファイターズのオープン戦を開催
3月2日、国道36号沿いの歩道に数百メートルにわたって続く人の波。
札幌ドーム周辺にかつての賑わいが戻ってきました。
ファイターズの移転から1年、札幌ドームでは移転後初のファイターズ戦が開催されました。
入場ゲートの前には、オープン戦にもかかわらず開場前から待ちわびたファンの長い列ができました。
(ファン)「去年札幌に来たばかりなんですよね。だから札幌ドームは初めて来たんです」
(ファン)「初めてこんなに早い時間から並ぶと思わなかったので、すごいなってちょっと思いました」
(ファン)「ことし最後かもしれませんもんね、この球場でやるのはね。ちょっと最後に目に焼きつけたいと思います」
北広島市に自前の球場があるなかで、オープン戦2試合を札幌ドームで開催したファイターズ。
しかしこの先、札幌ドームでファイターズの試合が見られるかは不透明です。
札幌ドーム側はどう考えているのでしょうか。
今季ファイターズの公式戦の予定なし
(札幌ドーム 吉田圭吾専務)「少なくとも今シーズンに関しては公式戦は予定はしていません。簡単にファイターズ戦を誘致するというのは大変かもしれませんけれども、これからもいろいろとファイターズと情報交換をしていきながら、できれば札幌ドームでも何試合かやっていただければありがたいなというふうには思います」
札幌ドームのイベント数は、コロナ禍前の2019年度が「127日」に対し、今年度は「98日」とおよそ2割減少しました。
10億円かけた「新モード」 利用は低調
観客席の一部を「黒い幕」で仕切ることで2万人規模のイベント会場として活用できる「新モード」は、10億円をかけて改修しましたが利用は低調。
赤字額は2億9400万円の見込み額よりさらに増える見通しです。
札幌ドームではイベントが減ってできた隙間を生かして、先月23日から5日間、球場を一般利用で開放しました。