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専門家「かなり切迫」どうする北海道のクマ管理「30年前の3倍」あなたはどう思う?

2024年3月25日 18:19
専門家「かなり切迫」どうする北海道のクマ管理「30年前の3倍」あなたはどう思う?

北海道内ではクマが出没する時期となっていますが、近年のクマの個体数は30年前の2倍以上となっています。

道では今後のクマの管理をどうしていくべきなのか有識者から意見を聞く検討会が開かれました。

道南の乙部町では、2024年3月に入って道路わきの斜面を歩くクマの姿が10日続けて目撃されました。

草をかき分けて何かを探しているようにも見えます。

ことしもクマが出没する時期となり、専門家が注意を呼びかけています。

(酪農学園大学 佐藤喜和教授)「冬眠から明けて雪解けの早いような斜面でエサを探しているんだろうと思いますけれども、人の生活圏の近くでもありますし、やはり地域の方たちの安全を考えると、ああいった場所で連日行動されているのはあまり管理上よくないことかなと思いますね」

こうした人里近くに出没するクマを今後どのように管理していくのか、道は2024年3月25日に有識者から意見を聞く検討会を開きました。

会議では、2022年度末でクマの推定個体数がおよそ1万2000頭と、30年前の2.3倍に急増していることが報告されました。

一方で、クマの捕獲数が今年度の1月末時点で1356頭とすでに過去最多を更新。

専門家からは早急な対策を求める声が聞かれました。

(酪農学園大学 佐藤喜和教授)「かなり切迫した状況であることは間違いありませんので、できる限り速やかにまずは増加を止めて、管理計画の見直しなども同時に急ピッチで進めていかなければならない」

近年相次ぐ人里近くでのクマの出没や、若手ハンターの育成を目的に、今月から札幌市内でも春期管理捕獲が始まりました。

道は今後、人里に近づく問題個体だけではなく、クマの個体数そのものを減らしていく方向で検討を進めています。

(道・野生生物対策課ヒグマ対策室 武田忠義主幹)「従来の問題個体に着目した管理だけではなくて、個体数調整にも踏み込んだ管理が必要ではないかということをまず提案させていただきました。市町村や実施したハンターさんたちの意見も踏まえながら、今後どのように進めていくか、また改めて検討していきたいと思っています」

道は国がヒグマを指定管理鳥獣に追加することをうけ、エリアごとの捕獲対策や市町村との連携など対策を検討していて、5月に再度有識者会議を開くことにしています。

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