いまのトレンド「ごみ袋をレジ袋に」札幌市で実証実験…決め手はみんな大好き“シマエナガ”
「カワイイ」をキーワードに、ごみ袋を買い物袋として使ってもらう実験が札幌市で2月から始まります。
同じ取り組みはほかの自治体でも広がっていて、ごみの削減が進むのか注目が高まっています。
(札幌市循環型社会推進課 末永保範課長)「これが新しくデザインされたごみ袋になります」
(石黒記者)「大きいシマエナガがすごくかわいらしいですね。持っていてもごみ袋とは分からないですね」
「雪の妖精」とも呼ばれるシマエナガをモチーフにしたこちらの袋、実は札幌市指定の家庭用のごみ袋です。
かわいらしいシマエナガのデザインにしたのには理由がありました。
札幌市はレジ袋を削減するため、ごみ袋を買い物袋として使ってもらう実証実験を2月から始めます。
そこで、違和感をなくすため袋のデザインをかわいいものにしたといいます。
(札幌市循環型社会推進課 末永保範課長)「これをきっかけに市民の方のプラスチックごみを削減しようという気持ちが高まればいいなと思っています」
(マチの人)「かわいいです。つい欲しくなるような感じ。買い物にごみ袋を使おうかなと思ってもごみ袋だから使えないですもんね。両方利用出来たらうれしいですよね」
(石黒記者)「ごみ袋という感じします?」
(マチの人)「そんな感じもしないんじゃない。ちょっとふらっと持って歩いてもいい感じね」
実験では10リットルと20リットルの2種類のゴミ袋を数量限定で、札幌市内などのスーパーで1枚単位から販売します。
期間は3月末までの2カ月程度で、値段は通常のごみ袋と変わらないということです。
一方、恵庭市でも同様の試みがー
市の花であるスズランなどをモチーフに使い、市民に親しみやすいデザインのごみ袋を1枚単位から販売。
先週から大型スーパーでも取り扱い始めました。
(恵庭市廃棄物管理課 中山真課長)「恵庭らしいデザインにすれば、もしかしたらレジ袋として使えるんじゃないかということを考えました」
(イオン北海道 千田愛子さん)「レジ袋は持ち帰った後は袋自体がごみになってしまいますが、指定ごみ袋ですとさらにごみをだすときに使えるため、無駄にならずとても実用的です」
デザインの力でレジ袋の削減へ。
行政主導で始まった試みを定着させるために、私たちもエコ意識を高めていく必要がありそうです。