ごみ袋がレジ袋に!? エコと実用性を両立へ 学生からデザイン募るユニークな実証実験 札幌市
スーパーなどで“マイバッグ”がない時など、その場で購入するレジ袋。
持ち帰ったあとはどうしていますか?
ゴミ袋として活用し捨てる…という方も多いようですが、このゴミ袋をめぐって、いま興味深い実験が始まろうとしています。
札幌市内のスーパーです。
マイバッグを持たない買い物客はその場で「レジ袋」を購入しますが、そのレジ袋…どうしていますか?
(市民)「ごみ袋として使います。レジ袋をごみ袋として使っても1回で捨てるのではなく、中身だけ黄色の袋に入れてまたもう一度使うって形」
(市民)「わりとバックの中には1つ入れているんですけど、そうじゃないときもあるので、そういったときはレジ袋買います。そのあとはごみ袋になります」
ごみ袋として使う…という人が大半のようです。
札幌市では2023年1年間で、およそ36万トンのごみが排出され、そのうちレジ袋などを含む容器包装プラスチックはおよそ3万トンもあります。
(キテネ食品館 中塚誠さん)「札幌市のごみ袋の売り場はこちらです」
このスーパーでは、札幌市指定の黄色のごみ袋を2023年から1枚でのばら売りを行っていますが…
(キテネ食品館 中塚誠さん)「プラゴミ削減の部分でごみ袋をレジ袋の代わりとして使っていただいて、家に帰ってからごみを入れてそのまま捨てるというのは、やっぱりプラゴミを1つ減るっていうことになります」
レジ袋ではなく指定のごみ袋を使うことで、その分プラスチックごみを減らすことができるのです。
(阿部記者)「強度がしっかりしているのでかなり持ちやすく安定しています」
とはいっても…
(市民)「ゴミを減らしていこうというのはいいことだとは思うので。ただ、ゴミ袋をレジ袋にイコールっていうのは抵抗感が若干あります」
たしかに、その気持ちは理解できます。
そこで札幌市も妙案を考えました。
(札幌市環境局 末永保範 循環型社会推進課長)「ゴミ袋をそのままレジ袋として使うにはなかなかデザインも明らかにゴミ袋という感じがあるので、このデザインの部分を学生からレジ袋として使えるようなデザイン募集をしたい」
新たなゴミ袋の実証実験。
ゴミ袋のデザインを新しくして、買い物袋としても抵抗感なく使ってもらおうというのです。
(札幌市環境局 末永保範 循環型社会推進課長)「必ずしもレジ袋が悪いというわけでないが、できればこういったゴミ袋も使いながら、少しずつでもプラスチックゴミを減らしていけたらと思う」
少しでもプラスチックごみを削減するためにー
若い世代が生み出す新しいデザインのゴミ袋は、2024年度中にはお目見えする予定です。