佐渡市の子どもたちが地域おこし 学校を「株式会社」に 「株主総会」でみえた課題も 《新潟》
学校を「株式会社」に見立て地域おこしの「事業」を手がける取り組みが佐渡市で行われています。
2月、開かれたのが今年度の「株主総会」。「株主」である地域住民を前に子どもたちが取り組みの成果を発表しました。
佐渡市にある松ヶ崎小・中学校。2月、行われていたのは子どもたちが手がける「株式会社」の「株主総会」です。
「日本各地で松ヶ崎が有名になって観光客がたくさん来てほしいという私の夢が叶う松ヶ崎になってほしい」
古い街並みと共にたたずむ松ヶ崎小・中学校。児童・生徒は計29人です。
2021年度から学校を「株式会社」に見立て佐渡の魅力をPRする地域おこしを始めました。背景にあるのが少子化による廃校の危機・・転入生を増やすことが会社の目標です。
今年度の活動を報告する「株主総会」。「株主」である保護者や地域住民を集め事業の報告を行いました。
「松ヶ崎の食材や松ヶ崎をイメージしたスイーツを作ろうと思いました」
こちらの「スイーツ部」は佐渡の海と空をイメージしたゼリーの試作品を発表。商品化や販売の協力を呼びかけました。
しかし、「株主」からは鋭い指摘が…
〈株主〉
「お菓子を普段作っているところに頼んでつくってもらうのか、どう考えているのか」
〈児童〉
「まだ決めてないです!」
〈株主〉
「売らせていただきたいとなった時、ゼリーの賞味期限は…」
〈児童〉
「まだ調べていないです!」
事業化を目指すためにはまだまだ課題が山積みのようです。
〈児童〉
「次は賞味期限のこととかあともうちょっとおいしくしたいです」
〈生徒〉
「規模が大きくなるにつれてたくさんの方に協力してもらえているので、地域の方から“こんなことしてみたらどう?”と聞いてもらえるのですごく助かっている」
「株主」は―
「自分もかかわりたいというか、突き動かされる気持ちになってどんどん一緒に地域を楽しくしていきたい」
廃校の危機から学校を守るために…
「株式会社」の活動は地域に見守られながら続いていきます。