知人男性をハンマーで殴り現金120万円を奪う 72歳の男の初公判 起訴内容を一部否認 《新潟》
おととし6月、上越市で知人の男性を殺害し現金120万円を奪ったとして強盗殺人の罪などに問われている男の裁判員裁判が始まりました。男は起訴内容を一部否認しています。
強盗殺人の罪などに問われているのは長野県上田市の無職・小倉一夫被告(72)です。
起訴状などによりますと小倉被告はおととし6月、上越市の中村礼治さんの自宅玄関などで頭部をハンマーで複数回殴って殺害し、現金約120万円が入った財布を奪った強盗殺人などの罪に問われています。
20日に行われた初公判。小倉被告は強盗殺人の罪について「ハンマーで殴ったがお金をとるつもりではなかった」と起訴内容を一部否認しました。
弁護側は「中村さんへの嫉妬などから自暴自棄な気持ちになり殴った。暴行時は財布などを盗むつもりはなかった」として殺人と窃盗罪にとどまると主張しました。一方、検察側は「中村さんを待ち伏せし暴行後およそ50秒後には財布を奪っている。暴行の際には財布を奪う意思があった」と主張し、強盗殺人罪が成立するとしています。動機について「家賃を滞納するなど経済的に困窮しており中村さんから金を盗もうと犯行に及んだ」と指摘。
判決は1月29日に言い渡されます。