「佐渡島の金山」世界遺産へ 迫る“運命の日” 花角知事が世界遺産委員会に出席 「最後まで努力したい」 《新潟》
世界遺産登録を目指す佐渡島の金山。花角知事は委員会に出席するため7月25日からインドを訪問します。吉報は届くのか。地元・佐渡市では機運が高まっています。
世界遺産委員会に出席するため25日からインドを訪問する花角知事。
ふるさと、佐渡市の悲願達成へ決意をにじませます。
〈花角知事〉
「就任以来、世界遺産登録の実現に向けてさまざまに取り組んできた。最後の最後まで実現すべく努力をしたい」
世界遺産委員会は現在インドで開かれていて「佐渡島の金山」はあさって26日から29日の間に審議されます。
ユネスコの諮問機関イコモスから求められた範囲の修正や緩衝地帯の拡張など「3点の追加情報」はすべて対応が済んでいます。
“運命の時”を前に地元も盛り上がりを見せています。
佐渡市相川にある「北沢浮遊選鉱場」です。
〈中学生〉
「あちらの赤レンガの建物は明治41年に建てられた佐渡で最初の火力発電所です」
相川中学校は20年前から総合学習として生徒たちが夏休みにガイドを行っています。
〈中学生〉
「自分が住んでいるところに世界遺産ができたらうれしい」
「登録されるんじゃないですか。世界遺産になれると思います」
続いて金山の歴史を紹介するこちらの施設では、悲願達成へ金の鶴が折られていました。
来館者に協力を呼びかけ、ひとつひとつ折られ“金銀山カラー”の千羽鶴が完成しました。
〈施設の人〉
「皆さんが『登録されるといいね』とたくさん折ってくれたのでぜひ登録されるといい」
さらに強力な助っ人が…
棋士の佐藤紳哉七段です。
将棋教室のため佐渡市を訪れました。その特技が…
〈地元の人〉
「世界遺産登録を祈願して『かつら飛ばし』」
「かつら」を飛ばすパフォーマンスで将棋界を盛り上げています。
この日は吉報を願い金山に向かって…
〈棋士 佐藤紳哉七段〉
「『佐渡島の金山』の世界遺産登録をお祈りして」
(かつらを飛ばす)
「おお~」
〈棋士 佐藤紳哉七段〉
「江戸時代からこれだけのことを やってきたっていうのが、世界遺産にふさわしいなと思います」
新潟県初の世界遺産へ。新潟市や佐渡市では委員会の審議に合わせてパブリックビューイングが行われる予定です。