新潟のコメが原動力になったのかもしれません。横綱昇進が決まった大相撲・豊昇龍。去年、十日町市を訪れ田植えを体験していました。当時の関係者も横綱昇進を喜んでいます。

「大関・豊昇龍の横綱昇進を満場一致で推挙いたしましたことをお伝えいたします。本日はおめでとうございます」
「謹んでお受けいたします。横綱の名を汚さぬよう気魄一閃の精神で精進いたします」

大相撲・初場所で優勝し、第74代横綱に昇進にした豊昇龍。

〈横綱に昇進　豊昇龍〉
「わくわくしていました。あまり眠れなかったしきょうからゆっくり寝られるかなと思っています」
Q）気魄一閃について―
「自分に何が起きても何があっても力強く立ち向かうことにして頑張りたいと思ってそれ（気魄一閃）を使いました」

何があっても力強く立ち向かう…その原動力になるのが新潟のコメかもしれません。訪ねたのは十日町総合高校の山本誠教諭です。

〈十日町総合高校　山本誠教諭〉
「土俵の厳しさとは別の顔を見せていただいて非常に温和で。本当に人柄のいい人なんだなとすごく感じたんですよね。そのころから私は豊昇龍のファンになりました」

実は豊昇龍、去年5月、十日町市を訪れていました。隣には新潟市出身の歌手・小林幸子さん。豊昇龍が所属する立浪部屋は十日町市の田んぼを借り、小林幸子さんがプロデュースする魚沼産コシヒカリのブランド「越後情話」を育てています。この時は農業を学ぶ十日町総合高校の生徒や山本教諭も参加。田植えの後には立浪部屋特製のちゃんこが振舞われたといいます。

〈十日町総合高校　山本誠教諭〉
「横綱という立場で来ていただければ子どもたちもすごく感動するんじゃないかなと思います。大横綱を目指して頑張って優勝を重ねてほしい」

今後の目標について豊昇龍は。

〈横綱に昇進　豊昇龍〉
「入門した時から“てっぺん”を目指すと言っていたし、そのてっぺんにいま来て、このてっぺんよりもっと上のてっぺんを目指して頑張りたい」

今よりもっと上のてっぺんへ。十日町で収穫されたコメがその原動力となるかもしれません。

（※画像提供：十日町総合高校）