空手道選手権で4度日本一に輝く中学生 世界女王・大野ひかる選手に憧れ大分に 大分
空手の全国大会で、何度も日本一に輝いている大分県大分市在住の中学生。強さの裏には“憧れの存在”がいました。世界を目指し練習に励む姿を取材しました。
空手に励む中学2年生の佐藤凛子さん。
◆佐藤凛子選手
Q:空手の魅力は
「決められた動作の中で自分らしさを出すのがおもしろいなと思います」
空手をしていた両親の影響で4歳の時から競技を始めました。
こちらは小学5年生の時の稽古の様子です。
大分県大分市の道場・秀徳会で技術を磨いてきました。
そんな凛子さんは全日本少年少女空手道選手権で小学生の時、日本一に4回輝いています。
◆佐藤凛子選手
「日本一練習したという気持ちがないと大きな舞台では優勝出来ないと思っているので、練習はめっちゃ頑張ってます」
凛子さんの憧れの存在が同じ道場で腕を磨いた大野ひかるさんです。
大分市出身の大野ひかるさんは2023年、世界選手権の個人形で悲願の初優勝を果たしました。
そして、その後の日本選手権で4連覇を達成したことをもって現役を引退。日本の空手界を引っ張ってきた一人です。
この日は夏の全国大会に向け自主練習をしていた凛子さんを激励しようと、大野さんと、夫で空手の日本代表でもある西山走選手が道場まで駆けつけてくれました。
◆大野ひかるさん
Q:凛子さんの凄さについて
「どれだけ高いレベルを目指して日々稽古に打ち込んでいるかというのが、すごく形に表れてるなと思います」
◆西山走選手
Q:逆に刺激をもらっている?
「もらいまくりです(笑)」
ちなみに凛子さん、実は元々、神奈川県の出身。
大野さんに憧れて一緒の道場で技術を磨こうと4年前、家族そろって大分に移住してきました。
凛子さんと、大野さんの関係は空手界でも話題になっていてこんなことも…。
◆大野ひかるさん
「(凛子さんが)全国大会に行って、めちゃくちゃ友達たちが写真を送ってきて、ひかるがいる!ってよく言われます」
改めて見てみると…2人とも髪型、表情もよ~く似ています。
大野さん、そして空手が大好きな凛子さん。自宅でも空手一色かと思いきや…?
◆佐藤凛子選手
「私がはまっているものはTWICEです」
部屋は、大人気アイドルグループTWICEのグッズでいっぱい。
◆佐藤凛子選手
「これは日本版のアルバムが発売された時のやつとか、あ!これもファンミーティングの時のやつです!」
空手を離れると普段はごく普通の中学2年生です。
◆母・友希さん
「そんなに負けず嫌いでもないんですよね。 勉強もそんなにできるタイプでもないし」
◆父・龍治さん
「宿題出てもすぐするタイプではない。最後の日にまとめてやるタイプです笑」
◆父・龍治さん
「(姉弟)けんかしない?」
◆母・友希さん
「けんかはするよね」
◆記者
「けんかはどっちが強いんですか?」
◆弟・龍希くん
「・・・俺(笑)」
2024年夏、大阪で行われる全国大会に出場する凛子さん。
日本一、そしてその先にはある大きな夢が…。
◆佐藤凛子選手
「初心を忘れずに楽しく空手を続けて、いずれ世界大会で優勝したいです」
憧れの大野ひかるさんのように
世界で活躍する日を信じて。凛子さんの挑戦は続きます。