「逃げたまま人生を終えていいのか」ひき逃げ指名手配の八田與一容疑者 遺族など殺人に容疑変更求める
大分県別府市で起きた大学生2人が死傷したひき逃げ事件は29日で発生から2年を迎えます。
重要指名手配されている八田與一容疑者の行方が依然つかめない中、28日、遺族などが公訴の時効が無い「殺人罪」への容疑変更を求めて警察に署名を提出しました。
◆八田與一容疑者の動画(「別府願う会」提供)
「安定した生活を送るという意味でとなると、万引きとかしたりして食べていけば、裕福な生活はできる」
道路交通法違反のひき逃げの疑いで重要指名手配されている八田與一容疑者27歳です。
この事件は2022年6月29日、別府市の交差点でバイクに乗っていた男子大学生2人が車に追突され、死傷したものです。
現場から逃走した八田容疑者の姿は市内の複数の防犯カメラに写っていたほか、身に着けていた衣類なども見つかっていますが、依然足取りはわかっていません。
◆TOS山路謙成記者
「事件発生から2年が経つのを前に、遺族の支援団体などがこれから罪名変更を求める署名を提出する」
28日、亡くなった大学生の遺族や遺族を支援する「別府願う会」のメンバーなどが別府警察署を訪れました。
ひき逃げの公訴の時効は7年ですが、殺人罪は時効がありません。
遺族などは容疑を「殺人罪」に変更することを求めていて、2023年9月に続き2回目の署名提出を行い、今回はおよそ7万7000人分を提出しました。
◆別府願う会 事務局長
「あすには捕まるあすには捕まるという思いで今までいた。それがもうあすで2年経ってしまうという気持ちは本当に憤りと無念しかない。逃げた生活というところで、自分の人生を終えていいのかというところ、もう一度、2年という節目で考えてほしいと思っている」