大分大学の研究者がブータン国王などと会談 胃がんの撲滅へ向け支援継続を 大分
南西アジアの国・ブータンで、胃がんの撲滅プロジェクトに取り組む、大分大学の研究者などが4月9日から13日にかけて現地を訪問し、国王と会談しました。
ブータンは国民の胃がんの死亡率が世界で3番目に高く、大分大学では原因となるピロリ菌の撲滅プロジェクトに取り組んでいます。
そうした中、大分大学の北野正剛学長や山岡吉生副学長などがブータンを訪問し、現地でワンチュク国王やトブゲ首相などと会談。
今後も、ピロリ菌の検査の推進や、内視鏡を扱える現地の医師の育成などの、支援を継続していくことを伝えたということです。
一方、ワンチュク国王は友人を胃がんで亡くした経験について語り、感謝を述べたということです。
大分大学 山岡吉生副学長
「最終的な段階は、ブータン人がブータンで内視鏡医(の育成)ができる。 ブータンで(ピロリ菌の)除菌ができるのが理想」
また、今回の会談には九州の企業の経営者などで構成される「ど~や会」のメンバーも同席しました。
ブータンでは大規模な都市開発が計画されているということで、「ど~や会」は今後、経済的な支援を検討しているということです。