パリオリンピック・柔道女子５７キロ級にカナダ代表として出場し、金メダルを獲得した塩尻市出身の出口クリスタ選手と妹のケリー選手。
１４日、塩尻市では大勢の市民が出迎え、花束が手渡されるなど盛大な祝福を受けました。
クリスタ選手は地元の期待も背負い、世界ランキング1位の力を見せ、見事、金メダルを獲得。夏の個人種目で県内出身の選手が金メダルを獲得するのは初めてです。

出口クリスタ選手
「塩尻で育った1人の人間として、ここで育って大きくなれたことを誇りに思いますし、ここでの生活がなかったら多分 、今回の金メダルはなかったと思ってますので、本当に感謝しています」

塩尻市の百瀬市長は功績を称え、「名誉市民」の称号を贈る考えを示しました。

塩尻市の道場で、3歳のときに柔道を始めたクリスタ選手。2017年、父親の母国であるカナダ国籍を取得し、カナダ代表になることを決めました。東京オリンピック出場を逃した後、「勝つための柔道」から「純粋に楽しむ柔道」へとメンタルを切り替えて戦い、金メダルをつかみました。

出口クリスタ選手
「東京の負けがなければ、このようなメンタルで試合に臨めなかったと思うので、それがあったから今回の金メダルなのかなと」

一方、柔道女子52キロ級に出場し、一回戦敗退となった妹のケリー選手は。

出口ケリー選手
「オリンピックという大舞台で戦えたこと、うれしく思っています。今後も世界大会で、メダルを見せられるように頑張ります」

会見後に行われた凱旋パレード。沿道には多くの市民が駆け付け、金メダル獲得を祝福しました。パレードは、塩尻市内の約１キロにわたって行われ、クリスタ選手とケリー選手は、市民と喜びをわかち合っていました。

パレードを見た人は
「オリンピックを見てかっこいいなと思ったので、お疲れ様、お帰りっていうことを言おうと思って、きょうは急きょ駆け付けました」
パレードを見た人は
「（出口選手見てどうだった？）かっこよかった！（金メダルどうでしたか？）キラキラしていて、自分もとりたくなった」

出口クリスタ選手
「今回の金メダルを取ったことにより、たくさんの子どもたちのアイドルというか背中を見て貰えるようになれたと思うので、未来のある子どもたちに頑張ってもらいたいと思います」

クリスタ選手は今後、現役を続けるか決まっていないということですが、柔道の魅力を伝える活動をしたいとしています。