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【独自】「朝来たら無い!」果実泥棒か!?突然ブルーベリーがなくなる…警察に被害届提出【長野】

2024年7月5日 19:21
【独自】「朝来たら無い!」果実泥棒か!?突然ブルーベリーがなくなる…警察に被害届提出【長野】
突然ブルーベリーがなくなる

これは2019年。須坂市でシャインマスカットが盗まれた瞬間の映像です。
男が畑の周りを囲うネットをくぐり抜けると…。

次の瞬間!

ペンライトを口にくわえ、慣れた手つきで次々とブドウを取っていきます。

果物の収穫期を迎えるとこうした果実泥棒の被害が心配されますが、上伊那郡・箕輪町にあるブルーベリー畑では今週、ある異変が起きました。

畑の半分ほどのブルーベリーが突然、消えたのです。
一体、何があったのでしょうか。

色づきも進み、収穫期を迎えたブルーベリー。
箕輪町中箕輪にある山川正信さんの畑です。
広さ1000平方メートル。
ここでは、11種類、240本のブルーベリーが育てられています。

しかし今週、この畑で ある異変が…。

【山川正信さん】
「これはもうほとんどない。ほとんどない。ここも取った跡があるでしょ。ここもないし、ここもないし、これもないし」
【妻のみゆきさん】
「ここが一番、最盛期の今週お客さんでにぎわって注文の発送もかなりのキロ数もあって今週最盛期だったところ」

6月30日、昼ごろに畑を訪れた時に異変はありませんでした。

翌日は、雨が降っていたため、畑には足を運びませんでしたが、7月2日の早朝に訪れると、畑の県道側の半分ほどでブルーベリーがなくなっていました。

【山川正信さん】
「可能性としては、天気(の影響)か動物か泥棒か3つしかないわけですよ」
「天気であれだけの色の(果実が)落ちたら分かるのに、落ちていない。だから天気の影響はない。動物だとしたら、木が折られたりするはずですよね。動物は1個1個丁寧には食べないから、下にも当然落ちる動物の可能性もない」

現場には不審な点がいくつか残されていました。

<①外部から侵入した形跡>

【大和洋介記者】
「被害にあったブルーベリー畑は 県道沿いこの奥にあるんですが、 この草むら人が通った跡があったということです」

【妻のみゆきさん】
「警察の見解だと(斜面に)木が倒されているところが何か所かあると」

<②畑のロープが切られる>

枝と枝をつないでいた農業用のロープが何者かによって刃物のようなもので引きちぎられていました。

【山川正信さん】
「ハサミで切りながらギコギコやったという苦労の跡があった」

山川さんによりますと、被害にあったのは、およそ40キロ。
被害額は10万円ほどに上るといいます。

山川さんは、ブルーベリーがなくなっているのが発覚した今月2日に警察に通報。

4人の警察官が畑を訪れ状況を調べたあと、山川さんはすぐに被害届を出したといいます。

【山川正信さん】
「警察の見立てはどうですかと聞いたら、これは(窃盗で)間違いないですよと」
【妻のみゆきさん】
「犯人には何も思いたくないし、 思わないが、ブルーベリーさんが、おいしいと言ってくれるお客さんの口に入らずにこういう輩に持って行かれたというのが、ブルーベリーさんに申し訳ないというか、守れなくてごめんねみたいな、そんな感じ。ちょっと切ない感じ」

山川さんは今後、大切なブルーベリーを守るために、防犯カメラを設置することや畑をネットで覆うことなどを検討しています。

松本市の弁護士西村誠さんに聞いたところ、これが何者かによる犯行だった場合、窃盗罪にあたるということです。

窃盗罪の法定刑は、「10年以下の懲役、または50万円以下の罰金」となっています。

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