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いつまで続く?キャベツ高騰 飲食店は悲鳴!ブランドキャベツは売上げ好調「どうせ買うなら…」

2025年1月14日 19:20
いつまで続く?キャベツ高騰 飲食店は悲鳴!ブランドキャベツは売上げ好調「どうせ買うなら…」

まだまだ高値が続くキャベツ。

農林水産省によりますと、キャベツの平均小売価格は去年5月に一度上がり、その後、いったんは落ち着きましたが、年末にかけて再び上がり、12月23日の週で453円。平年の3倍以上となっています。

なぜこんなに上がっているのでしょうか?

R&Cながの青果によりますと、去年夏の猛暑や台風の影響を受けたほか、こういった千切りキャベツの需要が伸び、玉のキャベツの数が減って価格がまた高くなっいているということです。飲食店からは困惑する声が上がっていますが、一方で、この時期ならではのブランドのキャベツが人気となっています。

こんがりときつね色に揚がったトンカツ。

木下歌織キャスター
「豚肉の甘味が広がるとんかつ。口の中をさっぱりさせてくれる キャベツは欠かせない」

去年8月にオープンしたこちらのとんかつ店はキャベツのお替りが自由。しかも無料で提供しています。

しかし、キャベツの価格がさらに高騰。

店員は
「12月のはじめは1玉380円だ ったのが、今日が580円にな りました。」

12月のキャベツの仕入れ価格はおよそ3万8000円。今月から1玉200円、値上がりし、5万8000円と見込んでいます。

店員は
「値上がりして辛いは辛い。とんかつを美味しくたべてもら うには欠かせないので。もうちょっと頑張ろうと思いま す。電気代を抑えるなどしています ね。営業後はなるべく使わない電気 は消して細かく気を付けていま す」

去年11月にはコメや豚肉、油の値上がりで価格を改定したばかり。今後も値上げはせず、キャベツのお替りもそのまま提供する予定です。

一方、長野市内の青果店では…。

木下キャスター
「こちらの青果店では1玉税別580円。きのうまで480円だったのが ここにきて100円の値上がり です」

1945年創業のこちらの店でもこの価格は今までに経験がないといいます。

戸谷誠社長
「損しちゃうね。大手ホテル関係も(仕入れの) 量が少なくなってきている。特に葉物でレタスキャベツキャベツは特にひどいな」

R&Cながの青果によりますと、徐々に価格は落ち着いてくるも、平年より高い状態が春先まで続くということです。

※雪中キャベツ
北沢ななか記者
「辺り一面雪に覆われた小谷村です。積雪は私の胸の高さほどまであります。この雪の中を進んでいくとあるのが雪中キャベツの畑です」

雪を丁寧にかきわけて1玉1玉収穫していきます。

この時期にしか出回らない、北安曇郡小谷村の特産品で、強い甘みが特徴です。15年以上、雪中キャベツを育てる早津秀実さん73歳。昨シーズンよりも多くなった積雪に苦労しています。

キャベツ農家 早津秀実さん
「村道からここまで除雪して(畑に)入るのに一時間。道路除雪だけで一時間かかっちゃう」

早津さんは3つの畑でおよそ2000玉を栽培していて誰でも手に取りやすいようにと今年は今までよりも小ぶりの1.5キロから2キロほどになりました。

早津さん
「出来は80点程度じゃないかね。小さいというより秋の後半が暑かった。キャベツの葉の巻き方が弱い。締まりが弱い」

そして、生産組合では通常のキャベツの高騰の話題も出ているようで…。

早津さん
「市場で1キロ400円500円これをそこまで値上げすることは考えてないですね。地域的な商品なので市場に左右されてもダメじゃないかと」

雪中キャベツは例年通り、1キロ250円から300円で卸しているということです。

大町市の直売所では先週から入荷が始まりました。例年、通常のキャベツの5倍ほどの価格で販売されますが今年はほぼ同じ価格に据え置いています。直売所ではダントツの人気商品でもうすでに小谷村産は売り切れ状態。14日は白馬村で作られたものが数玉あるだけでした。

買い物客は
「(通常のキャベツは)高い。当たり前で500円ちょっとするから。安いところ探して買っています。(雪中キャベツは)全然違いますから甘くておいしい」

高橋道雄さん
「雪が多いみたいで掘り取りが困難らしくて去年より数が入ってこない。問い合わせは結構多い。普通のキャベツが高くなっていますのでそれに比べたらどうせ買うなら雪中キャベツとそんなに値段が変わらないということならと買っていらっしゃる方が多い」

入荷は2月末ごろまでを見込んでいるということです。

最終更新日:2025年1月14日 19:47
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