【特集】信州は博物館・美術館王国① 奮闘!町の小さな博物館 身近で親しみのある存在に 新たな魅力発信へ
特集です。
長野県が341、何の数かわかりますか?2位の北海道、3位東京を抑えて全国1位なんですが…、答えは「博物館・美術館の数」です。
まさに、信州は博物館・美術館王国なんです。
ただ、来館者の減少など課題も抱えています。
そんな中、新たに魅力を生み出そうと県内の博物館が奮闘を続けています。
※松本市梓川地区大宮熱田神社獅子舞
「松本まるごと博物館構想」。
自然、文化、生活に関わる全てを博物館の資料だと捉える取り組みで、松本市が20年以上前から打ち出しています。梓川地区で受け継がれているこの獅子舞も、1つの展示物、という考え方です。
11月、行われた「全国博物館大会」での一幕。(テロップ:県内54年ぶり開催)およそ500人の博物館関係者が集まりました。
長野県博物館用議会長 笹本正治さん
「どんなにちいさなところにも、故郷を学びたい、故郷のためになんとかしたいとする人たちがいっぱいて、未来のために博物館が作られている」
文化庁博物館振興室 博物館支援調査官 中尾智行さん
「地域の博物館にあまりこない人たち。地域の一部の人しか博物館に来ていないというパターンもよくありますよね」
県内の博物館・美術館の数は全国トップ。しかし訪れる人はコロナ禍以前からすでに減少傾向にあり、閉館を迫られる施設もあります。
専門的で敬遠されがちな博物館のイメージを、身近で親しみのある存在に変えようという取り組みがあります。
全国博物館大会事務局次長 木下守さん
「まずは市民の皆さんに知っていただく。市民の皆さんがへ~面白いねって、興味を以て解説すると、伝わりますよね」
松本市が18年前から始めている「市民学芸員」。現在、一般市民およそ50人が定期的に、博物館や地域の魅力を伝えています。
市民学芸員
「繭がお蚕の繭の形…眉毛だけに。髭もまん丸なんですけど、まゆの形をしていると言われています」
参加した子ども
「楽しかった」
市民目線で博物館との距離を縮める活動です。
一方、上伊那郡箕輪町。
ここに今、密かに人気を集めている小さな博物館があります。
箕輪町の中学1年生 藤森苺花さん
「(リニューアル後)もう30回以上来てます」
子どもたちを呼び込むその秘策とは? VTR②へ