岡谷市議会 議員のなり手不足解消目指し議論 議員定数の削減と報酬の増額提案も否決 現状維持に 今後は…
おととしの市議会議員選挙で定数割れになるなど、議員のなり手不足解消に向けて議論している岡谷市議会。
4日は、委員会が開かれ、議員定数と報酬のあり方についてとりまとめが行われました。
議会が出した結論とは…
4日午後に行われた岡谷市議会の議会改革検討委員会。
市議会の定数は「18人」ですが、4日は体調不良で1人が欠席したため、「17人」で議員定数と報酬のあり方が議論されました。
おととし4月に行われた市議選では定数18のところ1人少ない17人が立候補。1936年の市制施行以来、初めて定数割れとなりました。
その後、欠員1を補う再選挙が行われ、現在は18人になりましたが、議員のなり手不足が課題となっています。
市民339人が回答したアンケートでは、議員定数について半数以上の58%が「削減」。27%が「現状維持」でした。
そして、月額「35万3000円」の議員報酬については、45%が「現状維持」。33%が「増額する」と答えていました。
4日の委員会では、これまでの議論をふまえて委員長から議員定数の削減と報酬の増額が提案されました。
可決には、3分の2以上の賛成が必要ですが、委員長を除いた16人の採決で賛成が9人、反対が7人。
3分の2には届かず、否決され議員定数も報酬も、現状維持となりました。
傍聴した市民は
「ちょっと残念な結論でしたね。もう少し民意をくんでほしかったというのが私の考え方です」
議会改革検討委員会 田村みどり委員長
「正副委員長案がすべてではないので、それぞれの議員が受け止めて、今後の議員・会派活動に生かしていければいいと思う」
今後、どのようなかたちで議員のなり手不足を解消していくのか。議会には大きな課題が横たわったままです。